
ダッソー・システムズが開催中の学生ハッカソン(DX Hackathon 2021)では今、プロジェクトチームがそれぞれの課題に取り組んでいます。各チームのリーダーは、ダッソー・システムズの社員がつとめています。今回はそのリーダーから、今年の抱負とチームのプロジェクトについて紹介してもらいます。
チーム 1: Yoshiki Ida
Yoshiki Idaです。私は大手総合電機メーカーで原子力発電所の機器設計エンジニアとして働いた後に、2018年末にダッソー・システムズに入社しました。現在は前職での知識や経験を活かし、エネルギー・資源産業のお客様を対象にビジネスを行っています。
私の職種はIndustry Consultant(技術営業)になります。お客様の経営方針や業界トレンドをもとに、お客様のビジネス変革に有用なソリューションを提案します。また、必要な技術要件を明確にするために、ENOVIA等のブランドチームと協力し、より良いソリューションを作り上げます。この時、Industry Consultantは技術的な面からプロジェクト全体をマネジメントし、リードする役割を担っています。
現在主に担当しているプロジェクトは、電力業界のお客様に向けた業務効率化を図るシステムの提案と導入に向けたコンサルテーションになります。私のこれまでの業界的な知識を生かしつつ、ブランドチームのメンバーと共に、どうやってお客様のシステム導入を進めるかを日々議論しています。
チーム 2: Kazuyoshi Seto
SIMULIAブランドチーム所属インダストリー・プロセス・コンサルタントの Kazuyoshi Setoです。2020年からテクニカル・クライアント・エグゼクティブとして、ソフトウェア販売活動における技術サポートを担当しています。
今年のハッカソンのテーマから、チーム2は使い捨て食器類が水質源に及ぼす影響を考察していきます。私達は飲物や食事から水分を摂取していますが、飲用可能な水は希少資源です。このコロナ禍で食料摂取時、その手軽さから使い捨て食器類の需要が増大していますが、これらはその製品ライフサイクルで多量の水を消費します。その為、水消費の少ない食器類を使用することが希少資源を保全する上で重要になります。極めて革新的で想像し得なかったようなアイデアが、私が率いる多様性に富むチームから生まれることを期待しています。
チーム 3: Gabriel Pichon
フランス出身のGabriel Pichonです。日本在住歴は9年超、趣味はサイエンスフィクション全般と旅行です。
東京大学航空宇宙工学科を修了しましたが、元々の専門は流体動力学で、フランスの大学では工学全般を学び、JAXA相模原キャンパスで研究をしていた経緯もあります。
自動車メーカーで構造や耐久性の分野を担当したため、解析ツールやその用途(及び車)を深く学ぶ機会に恵まれました。
4年後、SIMULIAブランドのソリューション・コンサルタント(シミュレーション担当)としてダッソー・システムズに入社し、現在はグローバル流体解析チームのマネジャー(R&D組織と現地ソリューション・コンサルタントとの橋渡し)をしています。
世界中の同僚と連携し、専門的サポートや訓練、最新のソフトウェア開発情報の提供をする一方で、R&D側にはお客様のニーズやソリューションの機能ギャップのフィードバックをしています。
地球温暖化はこの時代の最大な危機と考えられます。アジアだけで、2030年まで水位の上昇の影響で1千5百万人が居場所を失います。その間、アジアの人口は12.2%増加し4千5百億人になります。陸地が減少し、人口が増加する中、人々は何処にどう住むことができるでしょうか?
陸地だけを利用しても限界があります。世界で最も広いがまだほとんど利用されていない「海洋」を利用することができるのではないでしょうか。たとえば街を水中へと広げて、水中に建物を建てることでサステナブルな街づくりを成功させることもできるでしょう。
チーム 4: Guillaume Viry
皆さん、こんにちは。Guillaume ViryYです。ハッカソンのチームリーダーを務めるのは今年で3回目になりました!
日本在住15年、ダッソー・システムズに入社して10年になります。
現在はCATIA ブランドのインダストリー・プロセス・コンサルタントをしており、設計・解析・プログラミングの楽しい日々を過ごしております。
水資源という今年のテーマから、担当チームにはエネルギー供給の問題を取り上げ、波エネルギー変換装置の研究をしてもらうことにしました。
地球の3分の2を覆う海洋から効率的にエネルギーを取り込むことができれば、どうなるでしょうか。潮汐発電も素晴らしいですが、海岸地方に限られます。海流も期待が持てそうですが、移動や消滅があるかもしれません。その一方で、大量のエネルギー供給源としての大きな可能性を秘めています。これを最大限活用出来たとしても、人類のエネルギー欲求(120.000 テラワット/年)を満たすことは出来ないですが、かなりの量を賄うことは可能です。
チームがどの様な結論を導き出すか分かりませんが、個で形成される組織がチームとしてどう機能し、それぞれの異なる経験を活かしつつ、自由な発想でどのような革新的アイデアが出てくるか楽しみです。チーム4に乞うご期待下さい!
チーム 5: Xin Li
ダッソー・システムズジャパンの李(シン)と申します。中国出身です。私の所属は、DELMIAブランドで、”営業技術”の業務を担当しています。仕事の内容は主に製造実行管理ソリューションであるDELMIAブラントの中のAprisoの技術営業の支援とセンターオブエクセレンスの業務です。今年は、入社から五年目です。前職は、日本の製造業の会社で8年間、設計のIS/IT部門のビジネス分析業務を行いました。
私は3年連続でダッソー・システムズのハッカソンの活動に参加しております。今年のDXハッカソンのチーム5のチームリーダーを担当しております。このように普段の業務と違うことをしておりますので、すごく楽しんでおります。
私たちのチームでは、今年のハッカソンのテーマ「水」に対して、再利用可能な飲料水ボトルを使える「スマート」自動販売機の開発を挑戦することを決めました。この企画にした理由としては
- ワンウェイ飲料容器特にペットボトルは、1990年代後半以降利用が増え、環境の問題になっている
- 日本では、飲料容器の回収とリサイクルが行われているが、さまざまな問題が発生している
- 自動販売機は日本社会に普及率が非常に高くて、この問題の解決の良い機会になるかもしれない
というものがありました。
リモートでのコラボレーションという状況で、チーム全員は3DEXPERIENCEプラットフォームの様々なアプリケーションを活用して、開発に全力で取り組んでおります。私は素晴らしい結果を期待しております。ぜひ、応援してください。
チーム 6: Naruhisa Monden
私はインダストリープロセスコンサルタントで,シミュレーションブランドのSIMULIAに所属しています。
シミュレーションがお客様のビジネスにどのように役立つかを伝えるのが仕事で,これまで培った経験と知識を生かして職務に当たっています。
また,3DEXPERIENCE on the Cloud Simulationの新しいテクノロジーを社内外へ伝える任も負っています。
チーム6の皆さんには,ペットボトルの新規開発を行っていただいています。
通常の製品開発と同じように,様々な要件を検討し自ら企画立案,製品設計までを3DEXPERIENCEプラットフォーム上で行います。
最終日にユニークでオリジナリティーの溢れる製品をお目に掛けられるよう頑張っていますので,是非ご期待ください。