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【特集・第一回】ダッソー・システムズのいま、そして3DEXPERIENCE FORUM JAPAN 2018

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~2017年11月に、ダッソー・システムズ株式会社代表取締役社長に就任した山賀裕二にフォーブス ジャパン谷本有香さんが聞く~【参加登録締切間近!】

 

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5月30日、31日 ザ・プリンス パークタワー東京にて開催

 

 

聞き手/谷本有香(キャスター)

語り手/山賀裕二(ダッソー・システムズ株式会社 代表取締役社長)

 

谷本有香(以下、谷本)  昨年11月、山賀さんが社長に就任されて半年が経ちました。まず、就任から現時点までの率直な感想をいただけますか。

 

 

山賀裕二(以下、山賀) 率直に申し上げて、あっという間でした。私は新卒で日本IBMに入社して以来30数年間、IT業界に籍を置いてエンタープライズ――法人向けのビジネス、例えばERP(基幹系情報システム)やCRM(顧客管理)、デジタル・マーケティングなど、さまざまな分野の仕事をしてきました。ただ、ダッソー・システムズが主力としている”ものづくり”領域に関わるのは初めてだったんです。

 

谷本 その「初めての領域」で舵取りをする。どんなことから取り組まれましたか?

 

山賀 まずはお客様に会うことですよね。半年で300以上のお客様やパートナー企業の方にお会いしてお話を伺いました。ダッソー・システムズをどんな企業だと捉えていらして、何を期待されているのか、そこから伺いました。

 

谷本 まずは現況を把握しようと。

 

山賀 そうです。マーケティングやCRM領域ではこの数年「カスタマー・エクスペリエンス」という概念がずいぶん浸透しました。消費者の購買行動の最大の動機づけがエクスペリエンスであり、企業はそこにどうアプローチするのか。とりわけ先行していたのは、われわれのお客様である企業とその先のお客様の領域、いわゆるB to Cビジネスで顧客接点をどう持つべきかという話が多くなってきた。弊社のお客様からも、カスタマー・エクスペリエンスに関するお話は多く聞かれました。

 

谷本 ダッソー・システムズという企業は、プラットフォームを通じてその川上で各企業のものづくりにも関わっています。

 

山賀 「カスタマー・エクスペリエンス」という概念が、日本企業のものづくりを大きく変えようとしている。まさにその変革期、転換期に新しいものづくりの土台づくりをお手伝いする仕事の最前線にいられる楽しみを日々実感しています。

 

 

谷本 ダッソー・システムズという企業に対しての印象は入社前と入社後で変わりましたか?

 

山賀 フランスの企業らしく「ビジョン」を非常に大切にする会社のように見えましたし、実際そうでしたね。未来を示すことは、事業を進めるための羅針盤にもなる。時代の変革期、転換点に求められている気風がこの会社にはあります。また「技術」がとても好きな会社だという印象も受けました。この分野でトップシェアを持つソフトウェア会社としてとても自信を持って仕事をしているな、と。

 

谷本 では変革期のお話を伺う前に、まずダッソー・システムズの2017年度を振り返っていただけますか。

 

 

山賀 まずグローバルの数字を見ると、この規模にして2ケタ成長を継続している。非常に順調に成長しています。対して国内はどうかというと、明確に数字を発表しているわけではありませんが、正直なところグローバルの成長率には追いついていないというのが現状です。

 

 

谷本 日本国内が伸び悩んでいる理由はなんでしょうか。

 

山賀 要因はいくつかあると思います。社会として抱える課題もあるでしょうし、弊社のビジネスを取り巻く環境の内外格差もあるでしょう。例えばわれわれはもともと設計分野のCAD――製品で言うとCATIAやSOLIDWORKSを中心としたビジネスをしてきたわけですが、弊社のビジネスも単体のアプリケーションからひとつのプラットフォーム上で複数のアプリケーションを有機的に機能させる「3DEXPERIENCEプラットフォーム」に移行しています。

 

谷本 まさにダッソー・システムズ自身がビジネスのポートフォリオの転換期にある、と。

 

山賀 その通りです。ただ日本国内ではその移行が欧米に比べてやや遅れている。現在も日本ではCATIAが売上の多くを占めていますしもちろんそれだけ重要なアプリケーションですが、劇的に伸びているわけでもない。われわれだけでなく、お客様の「成長」のためにも、いかに「3DEXPERIENCEプラットフォーム」が事業のお役に立つかを伝えていかねばなりません。

 

谷本 日本の企業は意思決定のスピードではどうしても、海外の企業に対して一歩遅れるところはありますよね。今後日本国内でもより積極的にプラットフォームへの移行を推し進めていくということになりますか。

 

山賀 もちろん最終的にお決めになるのはお客様です。そのためにはまず、われわれ自身をお客様にきちんとご理解いただかなければならない。例えば何をしているどういう会社なのか。ちなみに谷本さんはダッソー・システムズをどういう会社だと捉えておられますか?

 

谷本 一般的には3D設計ソフトウェアの会社と思われているようにも思えますが……。一口で説明するのは非常に難しいかも……。

 

山賀 そうなんです。難しいんですよね。

(続く)

 

Text/Tatsuya Matsuura Photo/Soichi Ise

 

<プロフィール>

 

山賀裕二●ダッソー・システムズ株式会社代表取締役社長。1983年慶應義塾大学卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。2007年から日本マイクロソフトにて、執行役常務クラウド事業推進担当としてOffice365などの日本市場における立ち上げ、クラウド事業のアライアンスを担当する。2015年にセールスフォース・ドットコムの専務執行役員エンタープライズ営業担当に、その後2017年2月に専務執行役員デジタル・イノベーション事業統括としてお客様のデジタル変革プロジェクトの推進を指揮する。2017年11月より現職。

 

谷本有香●フォーブス ジャパン副編集長 兼 イベントプロデュース チーフプロデューサー。証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、2004年米国でMBAを取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターを経てフリーに。トニー・ブレア元英首相、マイケル・サンデル ハーバード大教授をはじめ世界のVIPへのインタビューは3000人を超える。跡見学園女子大学 兼務講師。

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