
年が明けて人日の節句や成人の日も過ぎ、早くも1月後半になりました。
さて、いきなりですが、タイトルにもある通り今年の干支は「丑」です。一年の健康、安全、成功の験担ぎを込めて、丑の置物を作ってみたくなったので、SOLIDWORKSのポートフォリオである「3DEXPERIENCE Works」内のロールに含まれるアプリケーションを使って、3Dモデリングに挑戦しました。
3DEXPERIENCE Worksでは、「ロール」と呼ばれる単位で、ユーザーの仕事に応じたアプリケーションを使用します。今回使用するアプリケーションは、3DEXPERIENCE Worksポートフォリオに含まれる3D Sculptorの「xShape」と3D Creatorの「xDesign」です。これらのアプリケーションでは、コマンドを使用して、画面上のオブジェクトを粘土をこねる感覚で操作できるため、初心者の方でも簡単にモデリングすることができます。今回は、xShapeとxDesignを活用した丑のモデリングのプロセスについて4つのステップに分けてご紹介します。
ステップ1 : 完成図のイラストを作成する
まずは、紙やPCの作画アプリケーションで丑のイラストを書いて、完成をイメージします。丑にも様々な種類がありますが、今回は乳牛で馴染みのあるホルスタインを想像して、角や白黒斑を書いてみました。
ステップ2 : xShapeの「サブディビジョン機能」で形状を整える
3DEXPERIENCE Worksのアプリケーション「xShape」を用いて、ベースとなる形を作ります。
1. まず、画面下のアクションバーから「四面ボール」を選択して、ベースとなるオブジェクトを設置します。
2. 次に、丑の頭、鼻、口、首となる部分を整えるために、四面ボールの面を指でつまむ感覚でカーソルを操作して、形状を変更します。矢印のロボットを操作することで面を伸縮したり、曲げたりすることができます。
3. アクションバーから「円筒」や「三角錐」を選択して、角や耳を作ります。
↑↑動画でご覧いただけます↑↑
ステップ3 : xDesignで詳細な形状を作成する
次に、3DEXPERIENCE WorksでxDesignに切り替えます。アクションバーから「アプリケーション切り替え」を選択して、「アプリ選択」(Shift + X)で「xDesign」を選択すると、アクションバーのメニュー内容が変更されます。
1. 目と首輪は、アクションバーの「スケッチ」や「押し出し」、「スイープ」などお馴染みのCAD機能で作ります。
2. 正面右耳の黒斑となる部分は、アクションバーの「スケッチ」と「分割」を選択して作ります。
ステップ4 : xDesignの「フィーチャー機能」で彩色する
1. 次に、アクションバーの「マテリアルブラウザー」を選択し、ドラッグ&ドロップで各パーツに色を割り当てます。
これで「丑」モデリングの完成です。
ちなみに、SOLIDWORKS Visualizeのレンダリング機能を活用して形状表面の質感を定義すると、このようなモデリングも作成することができます。STLファイルで出力して、3Dプリンターで造形することも可能です。
今回使用した3DEXPERIENCE WorksのxShapeやxDesignでは、まるで粘土をこねるように簡単に操作してモデリングすることができます。慣れている方ですと、2~3時間で完成できるので、是非試してみてはいかがでしょうか。
最後となりますが、今年もダッソー・システムズ公式ブログをよろしくお願いいたします。
<丑のモデリングについて>
モデリング対象レベル:3D CADビギナーから3D CADエキスパート
モデリングに使用したアプリケーション:
・3DEXPERIENCE Works 3D Sculptor「xShape」
・3DEXPERIENCE Works 3D Creator 「xDesign」
モデリング時間(目安):2~3時間
関連リンク:
「3DEXPERIENCE WORLD JAPAN 2020」 を振り返る~SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE® Worksがもたらす設計の変革~