ダッソー・システムズCATIAブランドでは、2014年から麻生建築&デザイン専門学校の学生さんをインターンとして受け入れています。今年(2016年)も、2月の中旬から高田さん(長崎県出身)、成松さん(熊本県出身)のお二人のインターンにお越しいただきました。
麻生建築&デザイン専門学校プロダクトデザイン科は、早くからCATIAの教育に力を入れています。同校はCATIAを実践的に学べる九州で唯一の専門学校として、九州一円から学生を集めています。
今回は3DEXPERIENCE on the cloudを活用したオンサイト+オンラインの非常にユニークなインターンシップ・プログラムを企画しました。まずは2月中旬から3週間、ダッソー・システムズの東京オフィスで、オンサイト(現地)での研修をしてもらいました、お二人は東京研修の間、毎朝スーツを着て満員電車に揺られながらオフィスに出勤することに始まり、社会人としてのマナーの厳しさや会社の雰囲気を肌で感じつつ、最新版のCATIA V6の習得にあたりました。
CATIA V5については学校で教わっていたお二人でしたが、今回はV6でしか実現できない先進的な機能にすっかり魅せられ、使いこなそうと一所懸命に取り組んでおられました。お二人には東京でのオンサイト研修の間に、DMM.Make AKIBAで開催されたデザインイベントを手伝ってもらったり、弊社の代理店でもあるプログレス・テクノロジーズさんで一日設計研修を受けていただいたりと、学校では得られない体験をしていただきました。
3月初旬からは福岡に戻り、オンラインでの研修期間へと移行しました。この期間中はそれぞれ、設定された課題のためのデータ作成に取り組みました。今回はチューターとして、弊社CATIAブランドの村木、池野上が、オンラインのツールを活用しながらインターンの指導にあたりました。チャットやブログなどでやりとりを重ねることで、チューター達は時に行き詰って苦しんでいるお二人に的確なアドバイスを与えることができました。
そして3月31日、研修結果の最終発表日を迎えました。ダッソー・システムズの社員だけではなく、麻生建築&デザイン専門学校から指導教員の稲吉先生、高山先生、就職課の山下様、プログレス・テクノロジーズの芳賀様、工藤様にもご参加いただきました。高田さんは自分が乗りたいスポーツカーを、成松さんはジブリの「紅の豚」に出てくる飛行機をモチーフにしたオリジナルデザインの飛行機を、それぞれCATIA V6とCATIA Composerを駆使しながら披露してくれました。
2か月足らずとは思えないお二人の成長ぶりと素晴らしい発表に、我々も先生方も驚くばかりでした。発表の終わりに、今回のインターン機会をご準備くださった先生方やお世話になった皆さんにきっちりと感謝の気持ちを言葉にしてくれたお二人、その言葉通り、今回のインターンシップを「非常に貴重な経験」としてくれたことを我々もうれしく思います。
ダッソー・システムズでは、こうしたインターンシップや学生向けのデザインコンテストの支援を通して、これからの日本を担う、もっと多くの若い人たちに、弊社の最新のテクノロジーを体験していただきたいと思っています。
オンラインの指導では、今回はSwymは使わず、どちらかというとLync(Skype Pro)でのWeb会議を活用しました。
執筆:田中昭彦
アカデミックプログラムディレクター