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まもなく開幕!3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN2020年前回のレポート第二弾

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ダッソー・システムズは6月15日から7月9日までの期間限定にて、オンライン・イベント「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN」を開催します。

今年のテーマは”バーチャルのチカラで限界を超える”です。

イベントの開催に先立ちまして、2020年の3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN特別レポートをご紹介します。今回のレポートは第二弾になりますので、第一弾はこちらをご覧ください。

3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN2020特別レポート第一弾

 

去年の3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPANでは、特別ゲストとして慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏にご講演をお願いし、アフターコロナや5Gが普及する新たな時代において、日本経済の課題を明らかにするとともに、その処方箋を示していただきました。今年の3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPANでも特別ゲストとしてお呼びし「今秋以降の経済のリスク要因と企業戦略について考える」を題目に、昨年に引き続きご登壇頂きます。昨年のご登壇内容を以下レポートにてご覧いただき、今年度はどのようなお話しをいただけるのか、3DEXPERINECE CONFERENCEにて是非お楽しみください。

 

ウィズコロナの中で
ビジネスをどう回していくか

「日本は、コロナウイルスの影響を受ける以前に、いろいろな課題を数多く抱えていた。まず、人口減少とその影響により地域経済が衰退し、さらには20年以上デフレが続いています。それ以外にも環境問題への取り組みなどについても、日本の対応はかなり遅れていた」と切り出した岸氏。その根本原因は、低い潜在成長率と低生産性にあるとお話されました。日本の生産性が低いのには2つの理由があり、1つは、クリエイティビティが高いにも関わらずイノベーションが少ないことと、もう1つは、IoT、AI、クラウドなど第4次産業革命への対応の遅れです

「残念ながら、アフターコロナは当分来ることはなく、ウィズコロナの時代がしばらく続くと私は見ている。コロナと共生しながら、そこでビジネスをやっていかなければならない。その間、日本経済は低迷を続けることが想定される。『コロナのピークが過ぎればV字回復を遂げる』という人もいるが、大半のエコノミストはL字やU字回復となると話し、コロナ前のGDP水準に戻るのは早くて来年半ばから後半と言っている。ウィズコロナの中でビジネスをどうしっかり回していくのを考えないといけない」。

コロナによって、4つの不可逆的な構造変化が進むと岸氏は言及されました。

1つ目は、グローバル化の後退です。アメリカをはじめ、欧州でも自国中心主義者が政治的影響力を持つようになり、グローバルより自国中心を謳うようになりました。それが今回のコロナによって加速し、どこの国も鎖国状態が続いております。加えて、米中の摩擦もより激しくなっています。グローバル化は当面、逆行することが予想され、製造業においては、グローバル・サプライチェーンを再考する必要があります。

2つ目は、環境問題への意識の高まりです。コロナ以前から地球環境問題への取り組みが注目されている中で国連がSDGs(持続可能な開発目標)を発表し、ESG投資の重要性が叫ばれていましたが、コロナによって世界中の人々が健康や安全な環境について意識するようになりました。このことは環境問題への意識、対応をさらに後押しすることになります。

3つ目は、“ディスタンス”という価値観です。日本はもともと満員電車に、毎日乗車するなど“ディスタンス”の概念がない国でした。しかし、コロナでソーシャルディスタンスが定着すると、大きな変化が生じます。例えば、政府がソーシャルディスタンスを要請し、消費者がこれを意識すると、飲食・サービス業、小売業は、従来の半分ぐらいしかお客さんを呼べなくなり、売上げは半減します。ソーシャルディスタンスは製造業にも影響を及ぼします。オフィスや工場でディスタンスをどう取るかは大事な問題です。ソーシャルディスタンスが当たり前になると、人々の価値観も変わりますし新しい消費者のニーズ、ウオンツをしっかり把握しないといけません。

そして4つ目が、格差の拡大だ。ビジネスの観点において最大の構造変化はデジタル化だと岸氏は指摘します。「デジタル化が進んだ最もわかりやすい例は、多くの人が経験した在宅勤務だ。昔から必要性が問われていたものの、なかなか進まなかった。それがコロナで突然実現した。同様にニーズがありながらも、技術的に難しいとされていた遠隔医療、遠隔教育も実現した」。

ただ、現状のデジタル化では不十分だと岸氏と言及されました。「日本はそもそも“第4次産業革命”の果実をビジネスに取り込むという観点で、欧米に圧倒的に遅れている。様々な分野でデジタル化の進展が必要だ。加えて、デジタル化で重要なのは“5G”。“5G”ではデータを大容量で瞬間的に遅れるので、IoT、3Dなどのテクノロジーが使いやすくなる。デジタル化をいかにしっかり自社のビジネスに取り込むかが大事だ」。

 

第二弾特別レポートはいかがでしたでしょうか?

 

6月15日から開催する3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPANでは、6業種60以上のセッションをご用意し24日間開催いたします。カンファレンスのすべてのセッションのご聴講は無料です。みなさまのご参加を心からお待ちしています。

 

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