Quantcast
Channel: ダッソー・システムズ株式会社 公式ブログ
Viewing all 1439 articles
Browse latest View live

隈研吾建築都市設計事務所のHackathonエクスぺリンス

$
0
0

隈研吾建築都市設計事務所は、著名な建築家である隈研吾によって創設され、天然素材を使用した設計を特徴としています。 この独特のスタイルは自然や人間らしさを印象づけますが、複雑なデザインを生み出すプロセスはデジタルを最大限に活用しています。

隈研吾建築都市設計事務所の代表者は、2017年に開催されたデザイン・エイジ・オブ・エクスぺリンスイベント時に開催された建築に特化した Hackathonワークショップに熱意をもって参加しました。ワークショップには世界的に有名で進歩的な建築設計の幅広いグループが参加しました。

イベントでのエクスぺリンスについては、ビデオをご覧ください。

リンク

ファサード・デザイン・フォー・ファブリケーション

BIMがファサード設計にもたらす変革


2017 SIMULIA Community Conference Japan ~10月11日(水) 品川にていよいよ開催!~ 

$
0
0

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

 

さて本年も、日頃よりSIMULIA製品をお使いの皆様に向けて 、年次ユーザ会 「2017 SIMULIA Community Conference Japan」 を開催の運びになりましたので、ご案内申し上げます。この会は、 SIMULIAブランドの近況のご報告と共に、 ユーザの皆様の様々な取り組みや活用事例を発表いただく場として 、毎年開催しております。

 

本年は本田技術研究所様による基調講演を予定しております。 また弊社からは、昨年から今年にかけてSIMULIAのポートフ ォリオに加わった電磁場解析のCST、振動・騒音解析のWave 6、流体解析のXFlowをご紹介いたします。

 

ユーザの皆様どうし、 またユーザの皆様と国内外の弊社スタッフとの間での意見交換など を通じ、より幅広い交流と懇親の機会となれば幸いです。

 

ご多用中とは存じますが、ぜひともご参加を賜りたく、 ご案内申し上げます。

 

>> 開催概要・お申込みはこちら! <<

 

  • 日時:2017年10月11日 (水)
    9:30~18:00 (9:00開場)
    18:00~19:00 ネットワーキングタイム
  • 会場:東京コンファレンスセンター品川 大会議室
  • 主催:ダッソー・システムズ株式会社
  • 対象者:SIMULIA製品をお使いのユーザー様、導入をご検討をされている方
  • 参加費:無料

 

全体セッション(9:30~12:30)
基調講演 本田技術研究所四輪R&Dセンター第4技術開発室 第1ブロック 齋藤 俊博 様
ダッソー・システムズによる講演 SIMULIAの近況報告、SIMULIAのテクノロジーアップデート

 

分科会セッション(13:50~18:00)
自動車・輸送機械、産業機械など、現代社会を支え、未来を構築していくさまざまな業種でのソリューションの紹介とともに、お客様からの事例発表も予定しています

 

ネットワーキングパーティ(18:00~19:00)

 

>> 開催概要・お申込みはこちら! <<

番外編:ENOVIAはEBOMだけでは ないんです!

$
0
0

みなさん、お元気ですか?エスツーアイの松岡です。エスツーアインジャー、覚えていてもらえましたか?

 

今日は、秋に開催する、ENOVIA MCMセミナーの宣伝に来ました。ダッソーさんのブログを勝手にお借りしてしまってます。

 

今までは、エスツーアインジャーの裏方(っていう割には目立ってたという意見が多いですが)に徹していましたが、今回のセミナーでは、わたし、喋るんです!講師として・・・。

 

というわけで、しばしお付き合いください。

 

ENOVIA  MCMは、Materials Compliance Management の略で、いわゆる環境負荷物質管理のモジュールです。EBOMと連携して、IMDSとか、chemSHERPAとか、世界順の様々なガイドラインに対応するソリューションです。

 

実は、MCMの実装は私たちエスツーアインジャーと松岡のとても強い分野で、日本に導入されているMCMのほとんどを手掛けているんです!

もちろんグローバル対応で、ENOVIAを冠する以上、シングルデータベースで実装します。

 

EBOMを作った上でなんて、かなりの金額が掛かりそう!うちでは無理無理と言っているあなた、そこのあなたですよ!MCMは単独でも導入できるので、エーって思うほど安価に環境負荷物質管理のシステム化が可能なんです!正に、早い、安い、旨いソリューションです。

 

というわけで、是非セミナーに見に来てください。

 

元ソニーの産業環境管理協会の講師の先生、ダッソー・システムズさんのENOVIA MCMで始める環境負荷物質管理、そして松岡はお客様への実装事例をお話しちゃいます。

 

実機デモも行いますので、来なきゃ損しますよ~!
もちろん、松岡に会いたい、松岡の顔を見てみたい、というお客様も大歓迎!

 

9月22日(金)に東京・大崎、10月13日(金)に名古屋駅前でお目に掛かりましょう。

セミナーの詳しい案内は↓。

 

<東 京>9月22日(金)13:30~(開場:13:00)

ゲートシティ大崎 ウエストタワー 地下1F ゲートシティホール ルームC

https://www.s2-i.co.jp/seminar_and_exhibition/1987/

 

<名古屋>10月13日(金)13:30~(開場:13:00)

ミッドランドスクエア 5F ミッドランドホール会議室A

https://www.s2-i.co.jp/seminar_and_exhibition/1962/

 

<バックナンバー>

第一回:BOMから見つめなおす業務改革
第二回:ENOVIAで製造BOM育成過程を管理する
第三回:BOMの活用方法
第四回:パッケージを用いたシステム開発プロジェクトの要件定義について
第五回:ENOVIAの開発(カスタマイズ)についての話

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

エスツーアイ株式会社:3Dエクスペリエンス・プラットフォーム ENOVIA

http://www.s2-i.co.jp/handling_products/product_enovia.html

 

エスツーアイ株式会社へのお問い合わせ:

https://www.s2-i.co.jp/mail/

マイナビニュース、PR Timesに掲載!ダッソー、欧EVスタートアップのリマック・アウトモビリと連携

$
0
0

ダッソー・システムズは、リマック・アウトモビリと連携し、EVスーパーカー「コンセプト・ワン」の次世代モデルをはじめとした、高性能な電気自動車、ドライブトレイン、バッテリーシステムの設計開発の効率化を支援すると発表した。

 

マイナビニュース(2017年9月6日)
「ダッソー、欧EVスタートアップのリマック・アウトモビリと連携」
https://news.biglobe.ne.jp/it/0906/mnn_170906_7194809617.html

 

PR Times(2017年9月6日)
「欧EVスタートアップのリマック・アウトモビリ、ダッソー・システムズとの連携により、次世代EVスーパーカーの開発を効率化」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000006067.html

【プレスリリース】ダッソー・システムズと No Magic、3DEXPERIENCE プラットフォームによるシステムズ・エンジニアリング・ソリューションの拡充に向けてパートナーシップを締結

$
0
0

•システム・オブ・システムズ、組込みシステムモデリング、実行、コード生成を網羅するモデルベース・システムズ・エンジニアリング (MBSE) の統合ソリューションを提供

•「エクスペリエンスのインターネット」に向けて業界標準を採用、拡張

•航空宇宙・防衛産業、自動車・輸送機械・モビリティ業界、ハイテク業界、医薬品・医療機器業界に貢献

 

>> プレスリリースをダウンロード <<

 

2017 年7月31日 米テキサス州アレン – 仏パリ発 日本語参考訳 – ダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065, DSY.PA) と No Magic, Incorporated (米国テキサス州)は、モデルベース・システムズ・エンジニアリング分野の知見を共有するパートナーシップを締結しました。本パートナーシップの最大の目的は、ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームを基盤に両社のインダストリー・ソリューションを統合することで、航空宇宙・防衛産業、自動車・輸送機械・モビリティ業界、ハイテク業界、医薬品・医療機器業界に対し、コネクテッドな自律型のエクスペリエンス開発に必要な競争力を提供することです。

 

ダッソー・システムズと No Magic は合同でチームを編成し、既存あるいは新規の主要なお客様と協業していくことになります。お客様のビジネスを製品イノベーションからエクスペリエンスイノベーションへと転換すべく、上流の発想、デザイン、シミュレーションから下流の生産、運用に至るまで、合同チームがスムーズにモデルベース・システムズ・エンジニアリングを導入します。

 

現在、モノのインターネット (IoT) は「エクスペリエンスのインターネット」へと進化しつつあります。自律型の製品やコネクテッドなデバイスには、ますます多くのソフトウェアが組み込まれ、周囲の物理的な世界とデジタルにつながるようになりました。製品やデバイスはそこに溶け込み、製品、自然、生活の相互作用から生まれる日常的なエクスペリエンスの一部を成しているのです。

 

各企業はもちろんのこと、パートナーを含めたエコシステム全体が、こうした複雑に相互接続されたシステムをシームレスに連携させる手段を必要としています。つまり、複数の業界をまたいだシステム・オブ・システムズ、組込みシステム、ソフトウェアアーキテクチャなどの協調設計やシミュレーションを仮想的に実施し、複数の領域をまたいだアプローチに対応し、自動化や既存データの体系的再利用によってデザインやエンジニアリングのイノベーションサイクルを短縮できることが求められます。

 

3DEXPERIENCE プラットフォームの「情報の一元管理」を活用すると、連続性を持った 3D デジタルプロセスを実装するとともに、要件、システム・オブ・システムズのアーキテクチャモデル、システムおよびサブシステムのアーキテクチャ、機能・論理・物理の 3D モデリングシミュレーションなど、エクスペリエンスのライフサイクルにかかわる全要素に対応することができます。

 

3DEXPERIENCE プラットフォームはオープン性を志向して開発されており、STEP、Modelica、FMI、ReqIF、OSLC といったシステムズ・エンジニアリングのオープンな標準や言語を最も幅広くサポートしています。また、このパートナーシップを通じて UML-SysML、UPDM、DoDAF、MODAF、UAF といった業界標準のモデルや言語も加わり、サポートの範囲がさらに拡張されます。

 

ダッソー・システムズの CATIA CEO であるフィリップ・ローファーは次のように述べています。「No Magic は、最も広く採用されている業界標準のサポート、準拠、推進について高い能力と深い知識を持っており、モデルベース・システムズ・エンジニアリングをスムーズに導入するためのベストプラクティスやテンプレートベースモデルにも精通しています。このパートナーシップは、システムエンジニアや組込ソフトウェア開発者に堅牢なソリューションを提供するものです。コスト効率を改善すると同時に、今日の『エクスペリエンスのインターネット』を生み出すことも可能な、リアルタイム組込みシステムやソフトウェアを設計、解析、開発、テスト、納品していただけます」

 

No Magic の CEO であるゲリー・ダンカンソン氏は次のように述べています。「3D エンジニアリングソフトウェアの世界的なリーダーであるダッソー・システムズと提携できることを大変喜ばしく思っています。CATIA には最大級のポートフォリオが用意されており、製品の設計と開発に複数領域をまたぐアプローチを取り込むことができます。ダッソー・システムズと当社のソリューションは親和性が高く、複合システムの概念および論理アーキテクチャを各領域の実装に関連付けることができるので、お客様にもメリットを感じていただけるでしょう。今日の世界は互いにつながり、急激に複雑さを増しています。No Magic のソリューションは複雑さを緩和しながら、開発関連のコストも削減します。モデルベース・システムズ・エンジニアリングは、複雑さの管理と業績の向上を両立する唯一の手段ではないでしょうか」

 

>> プレスリリースをダウンロード <<

都市と生活を仮想環境で再検証

$
0
0

都市が発展するにつれ、正しい意思決定と人々のニーズへの対応をどのようにしていますか?

シンガポールは、包括的な都市モデルを自ら作成する先駆者です。


グローバリゼーション、都市化、気候変動は、世界中の都市にとって大きな課題となっています。さらに、接続されたセンサ技術の導入が普及するにつれて、都市は計画立案者および都市管理者の管理する能力を超えて急速に成長しています。並行して、都市部の住民や訪問者は、スマートデバイスによって実現されるウェブによるパーソナライズドエクスペリエンスに慣れており、技術がどのように都市生活の中でもっと魅力的な生活、仕事、経験を促進するかについて、常に高い期待を持っています。

今日の都市の課題の複雑さに直面して、伝統的な都市計画と設計の方法や技術は遅れをとっています。都市計画者や建築・建設業界はプロトタイプから生産と施工に移行する前に、仮想世界で複雑なシステムの動作を想像し、予測し、テストするために、デザイナーとエンジニアが共同で3Dモデリング、可視化、検証を何十年も行っている製造業界から多くの事を学ぶことができます。

将来を予測する最善の方法は、それを仮想環境で建てることです。

今、都市と生活を再検証する時です。

 

インドネシアの3DEXPERIENCE FORUM 2017は、私たちの都市を再考する議論を促進するため、「都市の明日」に焦点を当てます。このフォーラムは、インドネシアのスラバヤにあるシャングリ・ラホテルで、2017年9月19日に開催されます。 スピーカーは次のとおりです。

Tri Rismaharini, スラバヤ市長

Tri Rismaharini、スラバヤ市長、インドネシア

Rismahariniは市の歴史の中で最初に直接選出された最初の女性市長です。 彼女は建築学の学士号を取得し、スラバヤのセプルヌ・ノプバーン研究所の都市開発管理修士号を取得しました。 彼女は2015年にセプルヌ・ノパンベルク工科大学(Institut Teknologi Sepuluh Nopember)から博士号を取得しました。

 

彼女はスラバヤで公務員としてキャリアをスタートしました。 市長に選任される前に、彼女はスラバヤ市政府の公務員として20年以上働いていました。 彼女はスラバヤプログラム統括部長を務め、後にスラバヤの景観と清掃部門の責任者に就きました。

Tri Rismahariniが2010年に市長に選出されたとき、スラバヤは豊富な歴史的資産がありがながら、中央政府には重要視されずに、捨て置かれたコンクリートと呼ばれていました。

Rismaharini市長の方針は、空き地とオープンスペースを最大限に活用することでした。スラバヤには11の主要な公園があり、テーマはそれぞれ異なります。多くの公園にはWi-Fi回線があり、図書館、フィットネス、その他のスポーツ施設があります。最も顕著なのは、東南アジアの文化的に公的に認知された公園であるBungkul Parkの変化です。

彼女の在任期間中、スラバヤは2012年のASEAN環境持続可能都市賞やインドネシアで最も権威のある環境賞であるAdipura Kencanaの受賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。Rismaharini市長は、フォーブス・インドネシアの2013年の最も感銘を与えた10人の女性の1人に選ばれました。彼女は最近、フォーチュン誌の世界の偉大な50人の指導者の1人に選ばれ、昨年、市政の研究所である市長協会が昨年公開した優秀な市長の1人にも選ばれました。また、 2016年3月、イスラム教育科学文化機関による「理想的な母」アワードをカイロ大学で受賞しました。

 

モハマド・ルシディ博士

パレンバンGMA製油所コンソーシアムのディレクター、モハマド・ルシディ博士

Rusydi博士はパレンバンGMA精製所コンソーシアム(PGRC)とブリスベン・キャピタル・インベストメントのディレクターを務め、PPP(Public-Private Partnerships)を通じたパートナーシップ資金の運用を促進することでインフラ・プロジェクトへの資金調達と投資を行いました。彼の主な関心事は、インドネシアでのグリーン融資によるエネルギー、製油所および太陽エネルギー発電の開発、投資、その財務管理および運営です。博士は金融工学とイスラム金融業界の背景の理解に加えて、暗号通貨を含む金融市場での広範な国際経験を持っています。 オーストラリアの大学で投資、イスラム金融、応用経済学を教えています。

Masaki Sox Konno, Dassault Systèmes

ダッソー・システムズ アジア太平洋南部のマネージングディレクターMasaki Sox Konno

ダッソー・システムズ アジア太平洋南部のマネージングディレクターMasaki Sox Konno はインドネシアのビジネスリーダーの一人であり、デジタル・トランスフォーメーションの変革を指揮しています。ディスカッションでは、インドネシアの企業が、それぞれの業界における競争上の優位性を高めるために、デジタルトランスフォーメーションをどのように進められているかを明らかにします。Konnoは、AP南部のダッソー・システムズの戦略的なビジネスの方向性と全体的なパフォーマンスを監督する責任があります。 これには、収益性の向上と業務効率の確保が含まれます。 彼は正式に2016年に着任し、現在は地域内の600人から構成されるチームを率いています。 現在の任命に先立ち、DassaultSystèmesのBIOVAでアジアの副社長を務めました。

Related Resource

インドネシア 3Dエクスぺリエンスフォーラム

3DEXPERIENCity

CITIES IN THE AGE OF EXPERIENCE White Paper 

【プレスリリース】欧EVスタートアップのリマック・アウトモビリ、 ダッソー・システムズとの連携により、 次世代EVスーパーカーの開発を効率化

$
0
0
  • スタートアップ企業が主要な自動車サプライヤーを目指して事業を拡大

  • 協調的なデジタル環境が新しいエクスペリエンスを創出するイノベーションラボとして機能

  • プロセスのデジタル化によって自動車開発プログラム全体を短期化

 

>> プレスリリースをダウンロード<<

 

2017 年9月5日 – 仏ヴェリジー=ヴィラクブレー発 日本語参考訳 – ダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は、電気自動車 (EV) 市場の需要増を受け、ヨーロッパのスタートアップ企業であるリマック・アウトモビリがグローバルな自動車市場に主要サプライヤーとして進出する取り組みを支援しています。リマック・アウトモビリは「エレクトロ・モビリティー・アクセラレータ」インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを採用し、EVスーパーカー「コンセプト・ワン」の次世代モデルをはじめとした、高性能な電気自動車、ドライブトレイン、バッテリーシステムの設計開発の効率化を図っています。

 

電気自動車の購入を検討する消費者は世界中で着実に増えており、伝統的なスポーツカーと同等の流線型デザイン、スピード、パワーに対する期待が高まっています。リマック・アウトモビリは、電気自動車市場の可能性に着目し、大手自動車メーカーの主要サプライヤーとなることを目指しています。

 

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームを基盤とする「エレクトロ・モビリティー・アクセラレータ」により、リマック・アウトモビリでは、デジタルアプリケーションを活用して、工程を工業化し、生産能力を増強するとともに、11ヵ国の従業員をつなぐことができます。プロジェクト、変更、製品データに関する情報は完全に可視化され、どの開発段階でも各チームからリアルタイムにアクセス可能です。また、問題の早期発見と解決、データの再利用、複雑な生産プロセスの計画と準備なども可能になります。自動車開発の業務全体が短期化されるため、顧客に対しても計画通りの引き渡しを達成できます。

 

リマック・アウトモビリの創業者兼最高経営責任者である Mate Rimac 氏は次のように述べています。「『エレクトロ・モビリティー・アクセラレータ』インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを活用すると、設計、シミュレーション、コラボレーションの効率化、さらには生産性の向上、顧客要件の準拠にもつながります。当社では、長年にわたって SOLIDWORKS を使用しているプロジェクトがあり、事業拡大の際にはダッソー・システムズにご協力いただきたいと考えていました。デジタルプラットフォーム上で資源と能力の整合性を取ることで、電気自動車に関わるあらゆるプログラムを完全に自社で遂行できるようになります」

 

ダッソー・システムズの自動車・輸送機械業界担当バイス・プレジデントであるオリビエ・サパンは次のように述べています。「自動車業界の展望は日ごとに広がってきています。最近のEVスタートアップ企業では、未来を見据えたカーシェアリング向け自動運転車の開発が進んでいます。協調的かつインテリジェントで、直感的なデジタル環境は、この分野の新しいエクスペリエンスを創出するイノベーションラボとなっています。3DEXPERIENCE プラットフォームは拡張性と柔軟性を備えたツールであり、スタートアップ企業から次世代自動車メーカーへの移行をスムーズに進めていただけます」

 

CADCAM Group の最高経営責任者である Zlatko Simunec 氏は次のように述べています。「自動車開発サイクルは複雑なため、業界をまたいだ広範囲な連携や統合が必要とされます。これは情報の一元管理があってこそ成立するものです。そうすれば、速やかな意思決定、既存モデルの再利用、ノウハウの蓄積、包括的な要件管理に基づいて、革新的で信頼のおける製品を生み出すことができます。当社はリマック・アウトモビリと連携しながら、3DEXPERIENCE プラットフォームに関連したコンサルティングや導入支援を行っており、さまざまな業務プロセスにおいてその効果が発揮されることでしょう」

 

>> プレスリリースをダウンロード<<

ダッソー・システムズがプラチナスポンサーとして出展&登壇!~京都スマートシティ エキスポ 2017~

$
0
0

ダッソー・システムズは今月 9月 28日(木)に京都で開催される京都スマートシティ エキスポ 2017へ

 

国内最上位のプラチナスポンサーとして基調講演での登壇、記念セミナーの開催ならびに展示を行います。

 

ダッソー・システムズがシンガポール政府と共に推進する“3DEXPERIENCity”をメインテーマに、シンガポール政府高官を招き”Virtual Singapore”の取り組みを紹介いただくなど、日本の皆様に3DEXPERIENCEプラットフォームのさらなる可能性を広く知って頂く貴重な機会となります。ぜひご来場くださいませ。

 

参加登録はこちら
↓↓↓

http://www.b-forum.net/event/jp804jibd/detail.html

 

京都スマートシティ エキスポ 2017

[開催日時]
  • 【基調講演】2017年 9月 28日(木)11:15~
  • 【記念セミナー】2017年 9月 28日(木)12:45~
  • 【展示】2017年 9月 28日(木)10:00~17:10/ 2017年 9月 29日(金)10:00~17:30

 

[会場]

けいはんなオープンイノベーションセンター内、各施設
(地図:https://expo.smartcity.kyoto/access

 

【入場料】
無料

 

[参加対象者]
  • ⾃治体において「総合政策」「都市計画」「都市整備」「 まちづくり」ならびに「防災」「観光」「産業育成」「特区制度」などの 業務に携わっている方々
  • スマートシティ関連のビジネスおよびソリューションに関心のあ る企業の方々

【東京・大阪・名古屋で開催!】マルチスケールモデリングによる材料設計の新潮流- 分子シミュレーションから連続体力学へ -

$
0
0

マルチスケールモデリングによる材料設計の新潮流

- 分子シミュレーションから連続体力学へ -

 

【東京会場】

2017年9月29日(金)13:30~17:00
会場:関東ITソフトウェア健康保険組合・山王健保会館会議室 定員100名
地下鉄銀座線・南北線 溜池山王駅 徒歩3分

 

【大阪会場】

2017年10月25日(水)13:30~17:00
会場:AP大阪梅田茶屋町 定員30名
JR大阪駅 徒歩約3分 阪急線 梅田駅 徒歩約1分

 

【名古屋会場】

2017年10月26日(木)13:30~17:00
会場:JP TOWER NAGOYA Hall&Conference 定員50名
JR名古屋駅 徒歩1分

 

参加費:¥1,000 (税込)
※セミナーテキスト代金を含みます。当日、現金支払。 同業者の方の参加はお断りしております。

主 催:株式会社メカニカルデザイン
特別協力:ダッソー・システムズ株式会社

 

お申込み⇒http://www.mech-da.co.jp/services/seminar_recruitment.html

 

■□■□セミナーアジェンダ□■□■

 

13:30~13:35 開会

 

13:35~14:50 ■ BIOVIA ・Materials Studioによる分子シミュレーション
BIOVIA・Materials Studioは、化学、材料、生体などの分野を対象とし、以下の手法を備えた分子シミュレーションソフトウェアです。

 

量子力学

 

分子動力
・粗視化分子動力学
解析事例として、ダッソー・システムズ・ バイオビアから専門の講師を迎え、以下について解説します。
・樹脂複合材料における熱硬化過程,および破断強度の評価
・金属3Dプリンティング(積層造形)への応用
・電池における電気化学反応過程への応用

 

14:50~15:05 休憩

 

15:05~16:20 ■ Abaqusによるマルチスケールモデリングのためのシミュレー ション
SIMULIAの有限要素法による構造解析シミュレーションにつ いて以下内容についてご紹介します。
・マルチスケールモデリングのための均質化手法
・Isight、Toscaによるパラメータ最適化、 トポロジー最適化への応用
・UMAT、UELなど材料構成則ユーザサブルーチンへの適用

 

また、 分子シミュレーションツールと有限要素法による構造解析シミュレ ーションとの連携による領域のひろがりについてご紹介します。
・破壊、亀裂進展への応用(複合材料における破壊)
・溶接問題への適用(スポット溶接,肉盛り溶接)
・移動境界問題の解法(固化析出などへの応用)

 

16:30  閉会

 

■□■□お申込み□■□■

 

東京
https://www.3ds.com/ja/events/single/mechanical-design-bioviaabaqus-multi-solution-seminar-tokyo/

 

大阪
https://www.3ds.com/ja/events/single/mechanical-design-bioviaabaqus-multi-solution-seminar-osaka/

 

名古屋
https://www.3ds.com/ja/events/single/mechanical-design-bioviaabaqus-multi-solution-seminar-nagoya/

【プレスリリース】ファーウェイクラウドとダッソー・システムズ、 持続可能なイノベーションを目指し、3DEXPERIENCE プラットフォームをクラウド上に 統合するための覚書に署名

$
0
0

2017年9月13日

2017 年9月5日 中国上海発
日本語参考訳

 

ファーウェイクラウドとダッソー・システムズ、
持続可能なイノベーションを目指し、3DEXPERIENCE プラットフォームをクラウド上に
統合するための覚書に署名

 

ファーウェイ (中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI) とダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は本日、『HUAWEI CONNECT 2017』(9月5~7日、中国・上海) において、業務提携に関する覚書 (MoU) に署名すると同時に、ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームをファーウェイクラウド上で実行するために緊密に協業していることを発表しました。

 

本協業の進展により、設計、検証、製造における全社的な統合ソリューションを幅広い業界に提供することが可能になります。このソリューションには、ファーウェイの高性能コンピューティング向けクラウドソリューション群とダッソー・システムズのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス群が活用されます。

 

ファーウェイとダッソー・システムズは、専門知識を融合して市場開拓および流通モデルを定義するとともに、包括的なデジタルエコシステムの最適化を図り、両社の顧客に価値を提供していく予定です。3DEXPERIENCE プラットフォームをファーウェイクラウド上に統合することで、顧客がデジタル改革を推進し、持続可能なイノベーションのフレームワークを構築するための基盤となるソリューションを目指します。

 

ファーウェイのクラウド事業ユニット担当バイス・プレジデントである Zheng Dianhai 氏は次のように述べています。「デジタル化を進める上で、クラウドは重要な役割を担うようになるでしょう。『信頼性、オープン性、グローバル性を備えたサービス』という当社のコアとなる強みはファーウェイクラウドにも受け継がれ、お客様のビジネスの発展に貢献いたします。ダッソー・システムズとの緊密な連携を通じ、クラウドベースの包括的なデジタルエコシステムを構築し、製造業全体のデジタル化を強力に支援できるものと期待しています」

 

ダッソー・システムズのハイテク業界担当バイス・プレジデントであるオリビエ・リベは次のように述べています。「現在は、ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ、サービスが一体となり、スマートにつながるエクスペリエンスを形作り、その構想、設計、納品、市場展開、運用、保守が複数の業界を横断しています。クラウド導入の範囲が広がると、新しい共有や創造の可能性も広がります。例えば、企業ではオープンなイノベーションプロジェクトが受け入れられるようになり、地方自治体では使用事例をシミュレーションできるようになります。新しいエクスペリエンスの届け方をデジタル化する際に、その過程をサポートすることが当社のビジョンです。今回の MoU 締結によって、 3DEXPERIENCE プラットフォームのファーウェイクラウド上での実現を目指すことは、このビジョンへの大きな足がかりとなるでしょう」

 

ファーウェイ最大規模のグローバル ICT 業界向けイベント『HUAWEI CONNECT 2017』は、9 月 5日から7 日に、上海新国際展示場で開催されました。テーマは「クラウドでの成長 (Grow with the Cloud) 」です。グローバルなプラットフォーム上で顧客やパートナーとオープンに連携し、デジタル化を推進することで、新たな成長への道筋を切り開く戦略などが発表されました。詳細はこちらをご覧ください:

 

www.huawei.com/huaweiconnect2017

 

ファーウェイクラウドの詳細はこちらをご覧ください: www.huaweicloud.com

 

 

詳しくはこちら:

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
http://www.3ds.com/ja

 

ダッソー・システムズとつながるソーシャル・アカウント
Twitter Facebook LinkedIn YouTube

 

(以上)

 

ファーウェイについて

ファーウェイは、世界有数の情報通信技術 (ICT) ソリューションプロバイダーです。ファーウェイのビジョンは、より快適につながる世界を通じて、生活を豊かにしつつ効率性を高めることです。そのためにも、企業市民としての責任を果たし、情報社会のイノベーションを推し進め、業界に協力、貢献してまいります。ファーウェイのエンド・ツー・エンドの ICT ソリューションは、お客様志向のイノベーションとオープンなパートナーシップの下に確立されており、通信事業者および法人向けネットワーク、コンシューマー向け端末、クラウドコンピューティングの各分野においてお客様の競争優位性を支えます。従業員数は全世界で 18 万人にのぼり、通信事業者、企業、消費者の皆様に最大の価値をもたらすべく、革新的な ICT ソリューション、製品、サービスを 170 以上の国や地域で提供し、世界人口の 3 分の 1 にもおよぶ人々のニーズに応えています。ファーウェイは 1987 年設立の従業員持株制による民間企業です。

 

その他の詳細はファーウェイのウェブサイト www.huawei.com または次のサイトをご覧ください:

 

http://www.linkedin.com/company/Huawei

http://www.twitter.com/Huawei

http://www.facebook.com/Huawei

http://www.google.com/+Huawei

http://www.youtube.com/Huawei

 

ファーウェイの広報窓口:

Selina Xing
xingziyue@huawei.com
+86 755 23657013

 

ダッソー・システムズについて

ダッソー・システムズは、3DEXPERIENCEカンパニーとして、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱します。世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、保守に変革をもたらしています。ダッソー・システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、バーチャル世界の可能性を押し広げます。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の約22万社のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報は、www.3ds.com (英語)、www.3ds.com/ja (日本語)をご参照ください。

 

3DEXPERIENCE、Compassロゴ、3DSロゴ、CATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、 3D VIA、BIOVIA、NETVIBESおよび3DEXCITEはアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズまたはその子会社の登録商標です。

【オンラインセミナーのご案内】自動車サスペンションLCAを題材とした解析・最適設計のテンプレート・ワークフロー(後編)

$
0
0

SIMULIA Solution オンラインセミナー

 

自動車サスペンションLCAを題材とした解析・ 最適設計のテンプレート・ワークフロー(後編)

【日程】2017年9月25日(月)
【開催時間】16:00 ~ 17:00
【会場】オンラインセミナー
【参加費】無料

>> 詳細・お申し込みはこちら

 

Lower control arm (LCA) は自動車サスペンションシステムにおける重要部品であり、 多くの設計検討課題が存在します。このSolution Webinarでは、このLCAの設計問題を題材として、 SIMULIA の製品群を使用した、 様々な設計要求に対応する最適な設計解を得るためのテンプレート とノウハウを紹介します。 ここで紹介されるテンプレートとノウハウは、 LCA以外のエンジニアリング問題を解く際にも利用できる、 一般性と基本性を持つものです。 受講対象はLCA設計者に限定されません、 機械設計に携わる全てのCAE技術者が対象です。

 

尚、内容と時間の関係で、本webinarは前編・ 後編の2部構成になっていますので、ご承知願います。
前編をオンデマンドセミナーで視聴:こちらをクリック

 

皆様のご参加お待ちしております。

 

>> 詳細・お申し込みはこちら

 

 

SFEGが土木建設に情報技術による管理手法を導入

$
0
0

シャンハイ ファウンデーション コンストラクション グループは、建設向けに最適化された工程シミュレーション、オプティマイズド・コンストラクション・インダストリー・エクスペリエンスを導入しました。

シャンハイ ファウンデーション コンストラクション グループは、シャンハイ コンストラクション グループの完全子会社です。同社は1,680名の従業員を擁し、基礎工学、港湾、橋梁、トンネル、その他の大規模な建造物の建設に注力しています。

シャンハイ コンストラクション グループは、世界の建設業界で高い評価を得ており、最新の技術を駆使して、象徴的で賞賛に値する重要なプロジェクトを多数建設しています。プロの建設技術におけるリーダーシップを確実にするために、シャンハイ コンストラクション グループとその子会社は、卓越性の追求、研究開発の継続的な革新、厳格なプロジェクトおよびプロセス管理のアプローチに取り組んでいます。

シャンハイ ファウンデーション コンストラクション グループは、幅広い事業活動を行っており、同社の建設プロジェクトの実行において多くの課題に直面しています。

「土木業界で情報技術を活用した成功例はありませんでした。 私たちは、関係者のコミュニケーションを改善し、プロジェクト管理の効率を上げるための新しい情報技術によるアプローチを推進したいと考えています」とBIM Institute ディレクターのYu Zhendong氏は述べています。

Chenta ブリッジ プロジェクト

Photo Credit: Yang Hui/Global Times

(建設作業員がチェンタ橋の最後の敷地を完成させる。
   写真クレジット:Yang Hui / Global Times)

 

高度な手法を使って、シャンハイ ファウンデーション コンストラクション グループはChenta ブリッジを建設しました。 これは非常に困難なプロジェクトであり、ひどく複雑で、関係者間でスケジュールの統合が必要でした。そのため。ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームを採用しました。Chenta ブリッジの全建設工事はシミュレーションにより事前に実施検証されました。 チームは、CATIAデザインテンプレートとパラメトリックモデリングに基づいて、CATIAを使用してブリッジ全体をモデル化しました。シャンハイ コンストラクション グループのChenta ブリッジ プロジェクトの詳細については、ビデオをご覧ください:

シャンハイ ファンデーション エンジニアリング グループは、現場の実測データで3Dモデルをアップデイトするという手法を構築活用しました。この手法ではデジタルモデルは実際の現場の構造物とオンサイトの実測により正確に合致していることになります。

事前に可能性のあるリスクを探す

実際施工現場のモデルと当初の設計モデルを比較することで、プロセスの初期段階で潜在的なリスクを視覚的に検出することができました。それらには設備や建設機械がすべて含まれていました。 たとえば、メインタワーと架橋の足場です。 このプロセス全体を通して、建設機械、全体の現場構成、構造物などが密接にリンクされ、相互接続され、この複雑なプロジェクトを包括的に見ることができました。

“これは、オプティマイズド・プランニングを利用することの主な利点の1つですとZhendong氏は述べます。 「これにより、建設計画全体の完全なシミュレーションが可能になりました。プロセス全体をより直感的に把握できます。 長期的な観点からも、プロジェクトに深く統合された3D情報データベース管理は、プロジェクト管理プロセス全体に大きなメリットをもたらします。”

関連リンク

オプティマイズド・プランニング

ダッソー・システムズ 建築・建設業界ソリューション

シャンハイ ファウンデーション エンジニアリング グループ

【イノベーションの伝統】究極のカスタマー・エクスペリエンスを追求するエンブラエル社

$
0
0

ビジネスジェット機市場への新規参入からわずか8年。ブラジルのエンブラエル社は、業界屈指のシェアを誇る航空機メー カーへと変貌を遂げました。同社の経営陣の誰かを捕まえて、これほどの快挙をここまで短期間でどうやって成し遂げた のかと尋ねれば、返ってくる答えはおそらく「イノベーション」の一言でしょう。そのイノベーションの舞台裏を探ります。

 

ビジネス航空専用に設計したジェット 機の納入を開始して以来8年、ブラ ジル企業のエンブラエル社は着々と 製品の改良を進め、世界有数の革新的な航 空宇宙企業としての地位を確立しました。

 

エンブラエル社は2008年、一から設計を始 め、同社初のエントリーレベルのジェット 機、Phenom 100を発売。同機と並行して開 発され、わずかに大型で2009年に初めて就 航したPhenom 300には、そのクラスで荷物 棚と窓が最も大きく、客室の与圧が最も低い というイノベーションが採用されました。

 

「Phenom100は、エントリーレベル市場に 革 命 を 起 こ し ま し た 。快 適 さ 、性 能 、運 用 コ ストの基準を塗り替えたのです」と話すの は、エンブラエル社 Executive Jetsの社長 兼CEOを務めるMarco Tulio Pellegrini氏。「Phenom 300も同じように革新的でした」

 

「エンブラエル社は業界屈指の航空機設計チームを構築しました。準備が入念で、 顧客の声に耳を傾け、自他の失敗から学ぶチームであるとの評判を得ています」

RON EPSTEIN氏
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ 航空宇宙・防衛産業部門シニア・アナリスト

 

買い手は見逃しません。就航から2年足らず で、Phenom 100はビジネスジェット機業界 最多の納入数を記録。2013年から2015年に は、Phenom300が同じ快挙を成し遂げまし た。Phenom 300は、軽量ジェット機市場で 5 4 % の シ ェ ア を 獲 得 し て い ま す 。自 社 よ り 規 模も大きく、評価が高い競合他社を相手に、エンブラエル社は偉業を達成したのです。

 

イノベーションの文化

エンブラエル社の経営陣の誰かを捕まえ て、そのような快挙をどうやって成し遂げ たのかと尋ねれば、返ってくる答えには必ず「 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」と い う 言 葉 が 含 ま れ て い るでしょう。

 

「エンブラエル社のイノベーションの文 化は、大規模な国内市場や過保護な政府 といったセーフティネットが存在せず、国 際的な競争力を保つ必要があるからこそ 生まれたものです」と話すのは、Paragon
European Partner(s ロンドン、独立系プラ イ ベ ー ト ・ エ ク イ テ ィ ・ フ ァ ー ム )の マ ネ ー ジ ン グ ・ デ ィ レ ク タ ー で 、同 じ く ロ ン ド ン を 拠 点とする戦略・経営コンサルティング会社 Candesicの航空宇宙産業部門リーダーも務 めるAntoine Gelain氏です。「イノベーショ ンの文化は今なお同社の活動のすみずみに まで浸透しています。競合相手が増加すれ ば、その重要性はさらに高まることでしょう」

 

エンブラエル社がビジネス航空市場の可 能性を探り始めたのは、2000年のこと。同 社はリージョナル旅客航空会社(向け航空 機製造によって長年培ったエンジニアリ ングの専門知識を生かし、エンブラエル社 Regional Je(t ERJ)135と同じプラットフォー ムを基礎にしたスーパーミッドサイズ機 Legacyを世に送り出しました。エンジニアた ちは37人乗りの商用旅客機ERJ 135の機体 を元にして、航続距離を同機よりも伸ばすと と も に 、当 時 の ビ ジ ネ ス ジ ェ ッ ト 機 と し て は 最大の荷物棚を機内に設けました。

 

“EMBRAER’S CULTURE OF INNOVATION HAS BEEN
DRIVEN BY THE NEED TO BE COMPETITIVE INTERNATIONALLY, WITHOUT THE SAFETY NET OF A LARGE DOMESTIC MARKET OR OVERPROTECTIVE GOVERNMENT.”

ANTOINE GELAIN
MANAGING DIRECTOR, PARAGON EUROPEAN PARTNERS

 

Legacyの成功、そしてビジネス航空機に対する市場の需要増に後押しされ、エンブラ エル社は2005年、ビジネス航空分野に本格 的に力を入れます。

 

「エンブラエル社は業界屈指の航空機設計チ ー ム を 構 築 し ま し た 」と 話 す の は 、航 空 宇 宙エンジニアとしての訓練を経て、現在はバ ン ク・オ ブ・ア メ リ カ・メ リ ル リ ン チ で 航 空 宇 宙・防 衛 産 業 部 門 シ ニ ア・ア ナ リ ス ト を 務 め るRon Epstein氏。「準備が入念で、顧客の声 に耳を傾け、自他の失敗から学ぶチームで あるとの評判を得ています」

 

テクノロジーへの投資

エンブラエル社のリーダーたちによれば、 同社の航空機イノベーションの伝統は、テ クノロジーへの投資を高い水準で維持しよ う と す る 姿 勢 と 、設 計 ・ 製 造 プ ロ セ ス に 対 す る新たなアプローチの賜物です。

 

例えば、 Phenom 100は、航空機の保守を単純化し、 運用コストを削減する目的で業界と米連邦 航空局が共同で策定した効率に関するプロ トコルを用いて設計された、史上初のビジ ネスジェット機でした。

 

“EMBRAER THINKS STRATEGICALLY IN ALMOST
EVERYTHING IT DOES, AND THAT’S NOTABLE IN THE CURRENT ERA OF SHORT-TERM VALUE CREATION.”

BYRON CALLAN
DIRECTOR, CAPITAL ALPHA PARTNERS

 

エンブラエル社は、毎年更新される15~20カ年のテクノロジー・ロードマップを指針としています。この戦略的な青写真は、製品の需要予測はもちろんのこと、調理室の構成からシート・ピッチ(前後の座席の間隔に至るまでのありとあらゆる事柄に関する顧客の嗜好について顧客から直接得た情報に基づき、エンブラエル社の各ビジネス・ユニットが作成した調査結果を踏まえて策定されるものです。エンブラエル社はこのロードマップを、自社と顧客の双方にとって有益なプロジェクトを経営陣が選定するための手がかりとして利用しています。

 

エンブラエル社はまず2008年、まったくの白紙からLegacy450とLegacy500を開発しました。両機には同じ設計理念が反映されています。その理念とは、客室を広くし、速度をアップさせ、乗客定員と最大貨物積載量を増やすという形で価値を高め、しかもそのすべてを競合の航空機よりも低価格で実現するというものです。

 

例えば、同社の最高執行責任者(COO)とエンジニアリングおよびテクノロジーの責任者を兼任するMauro Kern氏によれば、Legacy 500はスーパーミッドサイズの航空機として販売されているものの、実際に競合しているのは同機よりも大型で何百万ドルも高価なビジネスジェット機であるといいます。

 

2017年、エンブラエル社はPhenom 100の 派生機であるPhenom 100EVについて認証を取得する見込みです。Phenom 100EVは、Phenom 100の運用・保守コストの低さを継承しつつ、運用性のさらなる向上を実現します。例えば、Pellegrini氏によれば、再設計されたエンジンの推力が最大15%アップしたことで、Phenom 100EVの航続距離は劇的に伸び、世界でも指折りのアクセスしにくい空港のいくつかにも到達できるようになるといいます。

 

 

収益エンジン

2015年、エンブラエル社の収益の40%以上 は2010年以降に採用されたイノベーショ ンから生じたとKern氏は述べています。例 えば、Business & Commercial Aviation誌 でチーフ・パイロットを務め、新型機に試 乗して詳細なレポートを執筆しているFred George氏によれば、Legacy 450はエント リーレベルのスーパーミッドサイズ航空機 市 場 に お い て 、乗 客 の 快 適 さ 、巡 航 速 度 、そ し て シ ス テ ム・テ クノ ロ ジ ー の 基 準 を 高 め 、 塗り替えたといいます。

 

世界中の金融機関を対象に政策関連の戦 略的助言を行うCapital Alpha Partner(s 米 国)でディレクターを務めるByronCallan氏 は、次のように述べています。「エンブラエル 社は、ほぼすべての行動を戦略的思考のも とで行っています。短期間で価値を創造しな ければならない現代において、これは注目 に値することです」

 

優先順位付け

エンブラエル社がイノベーションの推進に長期的に取り組もうとしていることを特によく物語る例の1つは、同社がフロリダ州メルボルンに2,600万ドルをかけて開設したエンジニアリング・アンド・テクノロジー・センターです。2015年にオープンしたこの施設では、エンブラエル社のビジネス用、商用および軍用航空機ライン全体の製品とテクノロジーの開発に向けてR&Dを実施しています。

 

同センターの当初の主な焦点は、ラピッドプロトタイプの内装の設計と組み立てです。

 

「ビジネス・商用航空において、内装ーシート、防音、接続性、外気循環ーは競争上の差別化要因の1つです」と、Kern氏は述べています。

 

シートは特に重要視されています。なぜならビジネスジェット機は、生産性の高い空飛ぶオフィスとしても機能しなければならないからです。エンブラエル社は2015年、市場随一のシートを提供できるようにするために、2つの戦略的な行動を起こします。まず、自家・商用航空機向けの最高級のシートのいくつかを製造するメーカーであり、カリフォルニア州に拠点を置くAero SeatingTechnologiesを買収。さらに、設計・生産をサプライヤーに外注する代わりに、エンジニアリング・アンド・テクノロジー・センターの近くにシート工場を建設したのです。エンブラエル社はこの2件の投資によって、客室の快適さと顧客満足度を他の何よりも左右する要因である内装のあらゆる側面をコントロールできるようになりました。

 

ビジネス航空機の違いが分かる買い手は、このようなイノベーションと品質へのこだわりを高く評価しています。「メキシコの高級航空機チャーター・ソリューション・プロバイダーである当社のお客様は、世界クラスのエクスペリエンスを期待されています」と話すのは、Phenom 100EVの最初の顧客の1社で、メキシコを拠点とするAcrossの最高経営責任者(CEO)を務めるPedro Corsi Amerlinck氏です。「Phenom 100EVがラインナップに加わることで、お客様はそのようなエクスペリエンスを堪能されることになるでしょう」◆

【プラットフォーム・ビジネスの台頭】デジタルネットワークが企業間競争を変える

$
0
0

アマゾンで本を買う、ユーチューブで動画を見るなど、誰でも一度はデジタル・プラットフォームを使ったことがあるでしょう。デジタル・プラットフォームとは、社会や市場のインタラクション(相互作用、交流)を支えるオンラインのフレームワークです。アリババ、イーベイ、グーグル といったプラットフォーム上の取引は、今や消費者の生活の一部になりました。現在、多くの企業がこうした価値の高い取引環境を生み出し、双方向のインタラクションを活性化させています。その結果、企業間競争のあり方にも一大転換が起きています。

 

デジタル・プラットフォーム革命を見逃した人がいるとすれば、インターネットのない離島やジャングル奥地の住人くらいでしょうか。タクシーに大打撃を与えて名を広めた 「ウーバー」から、独自の宿泊ビジネスを編み出した「エアビーンドビー」 まで、デジタル・プラットフォームは暮らしのさまざまな場面に変化をもたらしました。そして今、デジタル・プラットフォームの商取引は B2C (企業対消費者)を越え、B2B (企業対企業)の世界にも広がりつつあります。

 

国際的なコンサルティング会社であるアクセンチュア社は、同社の調査レポート『テクノロジービジョン 2016』の中で、「デジタル・エコノミーは前例のない成長軌道に乗っており、世界経済に占める割合は 2005 年の 15% から 2020年までに 25% に上昇する」、「この総計の急増分はプラットフォーム・ビジネスモデルによるもの」と予測しています。

 

米国カリフォルニア州サンノゼのアクセンチュア・テクノロジー・ラボでマネージング・ディレクターを務め、プラットフォーム開発に関する企業コンサルティングを担当する Michael Biltz 氏は、次のように述べています。「プラットフォーム・ビジネスモデルが複数の大手企業の将来設計に大きく関わっていることが見て取れます。すべての企業がプラットフォームを自社開発するわけではありません。大半の企業では、開発が始まったばかりの新しいエコシステムに参画し、有望で有益な役割を手にすることを目指しています」

 

デジタル・プラットフォーム革命を見逃した人がいるとすれば、インターネットのない離島やジャングル奥地の住人くらいでしょうか。タクシーに大打撃を与えて名を広めた 「ウーバー」から、独自の宿泊ビジネスを編み出した「エアビーンドビー」 まで、デジタル・プラットフォームは暮らしのさまざまな場面に変化をもたらしました。そして今、デジタル・プラットフォームの商取引は B2C (企業対消費者)を越え、B2B (企業対企業)の世界にも広がりつつあります。

 

アクセンチュアは、同社の調査レポート『テクノロジービジョン 2016』の中で、「デジタル・エコノミーは前例のない成長軌道に乗っており、世界経済に占める割合は 2005 年の 15% から 2020年までに 25% に上昇する」、「この総計の急増分はプラットフォーム・ビジネスモデルによる」と予測しています。

 

米国カリフォルニア州のアクセンチュア・テクノロジー・ラボでマネージング・ディレクターを務め、プラットフォーム開発に関する企業コンサルティングを担当する Michael Biltz 氏は、次のように述べています。「プラットフォーム・ビジネスモデルが複数の大手企業の将来設計に大きく関わっていることが見て取れます。すべての企業がプラットフォームを自社開発するわけではありません。大半の企業では、開発が始まったばかりの新しいエコシステムに参画し、有望で有益な役割を手にすることを目指しています」

 

アップルや フェイスブック といった B2C プラットフォームは暮らしの一部になっているものの、B2B プラットフォームの知名度はそれほど高いとは言えません。例えば、米国の暖房・空調機器メーカーであるジョンソン・コントロールズ社は、 Panoptix を展開しています。Panoptix はデベロッパーを支援する革新的なプラットフォームで、エネルギー効率化などのビル管理の諸問題に対応するアプリケーションを開発、販売できるほか、アプリケーションをユーザーにオンラインを通じて販売することも可能です。また、オーストラリアのある銀行は、中小企業がキャッシュフローを監視できるプラットフォームを、インドネシアで立ち上げました。オンラインツールを無償で提供する代わりに、銀行はデータを収集し、融資を必要とする企業やその信用度などを把握することができます。

 

米国マサチューセッツ州にあるテクノロジー専門の市場調査会社 IDC Research では、B2B プラットフォームを「産業特化型クラウド」と呼び、消費者主体のプラットフォームと区別します。IDC でクラウド、SaaS、およびインダストリー・クラウド関連担当プログラム・バイス・プレジデントを務めるエリック・ニューマーク氏によると、現在の B2B プラットフォームの収益は年間 20 億米ドルから 40 億米ドルと推定されておりB2C プラットフォームの、時価総額 2.6 兆米ドルには遠く及びません。ところが、B2B 企業が B2C プラットフォーム並みの収益を目指して邁進する結果、B2B プラットフォームは今後 5~6 年で急成長を遂げ、年間売上高は 250 億~300 億米ドルに達する見込みだといいます。

 

 

米国テキサス州に拠点を置くテクノロジー系コンサルティング会社のフロスト&サリバンは、B2B プラットフォームに関して、さらに強気の見方を示しています。2020 年までに v、B2B プラットフォームはB2C ビジネスの 2 倍に跳ね上がり、6.7 兆米ドルに達するというのです。特に、アリババをはじめとする中国のプラットフォーム企業が成長を牽引しています。これらのプラットフォームによって実店舗の必要がなくなり、中国都市部の中小メーカーでは地方の卸売業者や小売業者からの仕入れも可能になりました。

 

どちらの予測を信じるかはさておき、多くの企業が B2B プラットフォームの予算を計上していることは確実ですし、B2C プラットフォームの成長を後押ししたようなベンチャーキャピタルも(B2B プラットフォームは)必要としていません。B2B プラットフォームは小規模でも採算が取れるため、数百万人どころか、わずか数百人のユーザーで運用することもできます。つまり、中小企業であっても既存のパイプラインからプラットフォームのエコシステムに切り替えることは十分に可能なわけです。

 

ゆっくりと着実に

B2B プラットフォームはスロースターターだったとニューマーク氏は指摘します。当初、大手企業はクラウドインフラストラクチャーの導入に難色を示していました。クラウドの場合、遠隔地のサーバーファーム内でソフトウェアやデータを稼働するため、高額なソフトウェアや人件費が不要になる一方で、プラットフォームの専門知識をプロバイダーに一任することになります。

 

「セキュリティとプライバシーの懸念を払拭するまでに、かなりの時間を要しました」とニューマーク氏は振り返ります。「それが今では、とにかくクラウド第一の戦略になりました」

 

ニューヨークに拠点を置く研究機関、 Center for Global Enterprise によると、シリコンバレーや資金力の高いベンチャーキャピタリストを抱える北米は、全種類のプラットフォーム開発で首位に立っており、大手のグローバルなプラットフォームブランドをほぼ独占しています。わずかな差でアジアが続きますが、その大部分は中国のアリババの功績です。ヨーロッパは第 3 位につけているものの、言語の多様性や小規模に分散した市場が足かせとなり、2 位に大きく引き離されています。

 

最適な市場を見極める

英国ギルフォードのサリー大学デジタル経済センターで共同ディレクターを務めるAnnabelle Gawer氏は、プラットフォームを大まかに 二 つのカテゴリーに分けています。一方はトランザクション用のプラットフォーム、もう一方はイノベーション用のプラットフォームです。トランザクション用のプラットフォームとは、Amazon マーケットプレイスのように二 者間の商取引を促進するもの、イノベーション用のプラットフォームとは、アップルの アップストア のように第三者に補完的なテクノロジーの開発基盤を提供するものです。

 

B2B プラットフォームで目にする数字は比較的小さいかもしれませんが、そこで実行できるトランザクションには圧倒的な価値があります

GEOFFREY G. PARKER
博士ダートマス大学セイヤー工科大学院 工学教授

 

いずれのカテゴリーでも、プラットフォームが成功するか否かは「ネットワーク効果」にかかっています。ネットワーク効果とは、作り手が買い手を引き寄せ、それがさらなる作り手を引き寄せ、それがさらにユーザーを引き寄せるという上向きの成長スパイラルです。このスパイラルが発揮されると、瞬く間に無数のつながりが生まれ、指数関数的に増殖していきます。この特徴からプラットフォームは「マッチング・エンジン」とも呼ばれます。ただし、「真のプラットフォーム・イノベーターは単なる市場のマッチメーカーではありません。ふさわしい買い手と売り手をデータ駆動型アルゴリズムで仲介するだけではないのです」と、ハーバード・ビジネス・レビュー誌は2016年8月号に書いています。「彼らは新しい価値の創出にも尽力しています。プラットフォーム市場では、取引コストの削減はもちろん重要ですが、ユーザーの信頼構築も戦略としては同じくらい重要です。ユーザーに活力を与えるプラットフォームが成功を収めます」

 

David S. Evans氏とRichard Schmalensee氏が著書Matchmakers: The New Economics of Multisided Platformsの中で言うところの「摩擦」を取り除くことも、プラットフォーム成功の条件と言えます。経済学の「摩擦」とは、売り手と買い手の関係を築きにくくする取引コストを指しますが、結び付きを築く際の遅れを指す場合もあります。例えば、レストランの営業時間外(あるいは電話を取れない多忙な時間帯)に レストラン予約サイトのオープン・テーブル でディナーを予約した場合、時間の無駄が省けたことになります。つまり、時間の摩擦が取り除かれたのです。解消できる摩擦が大きいほど、プラットフォームのユーザーが増える可能性も高くなります。

 

利益を確保する

B2C プラットフォームと B2B プラットフォームの大きな違いは規模にあります。B2C プラットフォームで利益を確保するには、一般的に数十万人のユーザーが必要とされますが、B2B プラットフォームの場合、はるかに小規模でも順調に運用することができます。

 

 

「B2B プラットフォームのユーザーは相当少数の場合もあるのですが、20数社程度の企業が価値を見出し、プラットフォームの 一つに参加してくれれば、おそらく成立するでしょう」と IDC のNewmark氏は話します。

 

この単純計算から、さまざまな専門分野別の B2B プラットフォームが誕生してきました。例えば、コンテナ輸送業です。何千台もの輸送用コンテナが何日も置かれたままになることがあります。そこで、世界最大のコンテナ海運会社マースク社は、2016 年にアリババ傘下の OneTouch プラットフォームと提携し、中国企業を対象としたオンラインのコンテナ予約サービスを立ち上げました。その結果、海貨業者の仲介がなくなり、時間の摩擦とコストが軽減されました。

 

米国ニューハンプシャー州のダートマス大学セイヤー工科大学院で工学教授を務め、Platform Revolution: How Networked Markets are Transforming the Economy – and How to Make Them Work for Youを共同執筆したGeoffrey G. Parker 博士によれば、B2C プラットフォームで正のネットワーク効果を保つには価格の低さが重要です。一方、B2B プラットフォームでは価格よりも利便性が重視される傾向にあります。「B2B プラットフォームで目にする数字は比較的小さいかもしれませんが、そこで実行できるトランザクションには圧倒的な価値があります」

 

発想を見直す

やはりプラットフォーム開発を目指したいという企業は、従来のビジネスモデルを見直し、初期ユーザーを自社のプラットフォームに惹きつけるための餌を考える必要があります。

 

世界的会計事務所 KPMGでイノベーション・ソリューションズ主任を務める Peter Evans 氏は、次のように指摘します。「プラットフォームのビジネスは特に複雑です。市場自体の指揮を執り、適切なつながりを見極め、自社の関わり方を決めなければならないのです」

 

プラットフォーム・ビジネスに移行する利点は、ネットワーク効果がトランザクションやインタラクションに関する情報を大量にもたらしてくれることです。オーストラリアの銀行のように、データの集約とインサイトの抽出が可能になります。また、グーグルが検索エンジンの生成データを収益化しているように、データによる副収入も徐々に増えていきます。例えば、病院に導入されたプラットフォームは、病気や治療についての膨大なデータを収集しています。このデータへのアクセス代金なら、製薬会社などの部外者も率先して支払うのではないでしょうか。

 

シンガポールのプラットフォームコンサルティング会社 Platformation Labs の経営者であり、Platform Revolutionの共同執筆者であるSangeet Paul Choudary Choudary氏は、インドの マヒンドラ・トラクターズを例に挙げています。マヒンドラは元々、製品の製造から販売までを一手に担うパイプライン型ビジネスを行っていましたが、プラットフォーム開発を手掛けることになりました。顧客である農家が別の農家と結び付き、休耕期に農機具をリースできるプラットフォームは、エアビーアンドビーのユーザーが自宅の空き部屋を旅行者に貸す仕組みと似ています。マヒンドラのプラットフォームはユーザーを増やし、利益を上げています。顧客に貢献したいという善意から、副収入とデータバンクが生まれたのです。

 

プラットフォームのビジネスは特に複雑です。市場自体の指揮を執り、適切なつながりを見極め、自社の関わり方を決めなければならないのです

PETER EVANS 氏
KPMGイノベーション・ソリューションズ主任

 

Choudary氏によると、競合相手が参加しているプラットフォームと、競合相手が運営しているプラットフォームのいずれかを選ぶのは、多くの B2B 企業にとって最大の懸念だといいます。

 

相互利益のために競合他社と協力することは、懸念の有無にかかわらず、「コーペティション(coopetition)」と呼ばれています。一部の企業にとって「競合相手が運営しているプラットフォームに参加するのは並大抵のことではありません。とは言え、業界最大手のプラットフォーム企業が圧倒的な市場シェアを獲得したときには、そこに参加する以外に選択肢はないでしょう。その企業が業界標準とみなされていれば、市場全体の形も変わり、従わざるをえないのです」と、Choudary氏は述べています。

 

プラットフォーム・ビジネスで多少変化はしたものの、この種のビジネスモデルは昔から存在しています。例えば、かつての米国では各銀行が支店ごとに POS 機器を導入しており、実用的とは言えない状況でした。そこで 1958 年に各行が共同で VISA ネットワークを形成し、ほとんどの銀行のクレジットカードを 一つの機器で使えるようにしました。

 

専門家たちも口を揃えるように、すべての好調なプラットフォームに共通要素を一つ持たせておくことは、実に周到なガバナンス方針と言えます。B2B ではトランザクションが大規模になりがちなため、ガバナンスは特に重要です。

 

「市場のインタラクションを円滑化したければ、人々に褒美を与えればよいのです」と、ダートマス大学のParker 博士は話します。「そして、悪事を働いた者は処罰するか追放します」

 

役割を見出す

プラットフォームは魅力的ではありますが、立ち上げ時の初期投資は法外な額になりかねません。オンライン決済サービス 、ペイパルの創業者の一人であるイーロン・マスク氏は、2013 年にカーンアカデミーのインタビューの中で、サービスにユーザーを惹きつけるまでに 6,000~7,000 万米ドルを費やしたと答えています。

 

巨額を投じてプラットフォームを自社開発するよりも、他社のエコシステムに参画する方が賢明だろうと、アクセンチュアの Biltz 氏は提案します。

 

「全員が次のウーバー や アマゾンになれるわけではないため、新しいエコシステムの中で果たせる役割を見つけようと誰もが必死になっています。その大部分はエコシステムのいずれかに参画することになります」

 

B2C プラットフォームがそうであったように、B2B プラットフォームでも、急成長とともに想像を超える新しい使い方が登場してくるはずです。何千人ものユーザーを遠隔地から呼び込めるインターネット、あらゆる種類の商取引でユーザーを結び付けるプラットフォーム、そして、重要なデータを大量に収集して振り分ける人工知能。これだけ揃っているのですから、B2B プラットフォームには、この上なく明るい未来が開けています。次の アマゾンやウーバーがいずれ頭角を現すでしょう。

 

著者: 著者: Charles Wallace

【プレスリリース】バルメット、製紙・パルプ産業向けの 開発と販売の向上を目指し、ダッソー・システムズの 支援下でデジタル化を推進

$
0
0

2017 年9月12日 仏ヴェリジー=ヴィラクブレー発
日本語参考訳

・バルメットがビッグデータ分析を活かして高性能な産業機械を提供

・3DEXPERIENCE プラットフォームにより、 大手企業における顧客支援のあり方を転換

・デジタル環境により、製紙・パルプ産業の持続可能性を強化

 

 

ダッソー・システムズは、パルプ、製紙、エネルギー産業向けに技術、 オートメーション、 サービスを提供する大手デベロッパー兼サプライヤーのバルメット において、 サービスや販売の機会に顧客志向の革新的なエクスペリエンスを提 案することで顧客満足度を向上させる取り組みを支援しています。

 

バルメットは「シングル・ソース・フォー・スピード」 インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを活用し、3 0ヵ国の技術センターやサービスセンターをまたいだ製品開発と注 文処理を一元管理しています。 デジタルなコラボレーション環境内では、 特定の案件に含めなければならない製品やサービスはもちろん、 プロジェクトの進行に伴って必要となる資源についても、 各チームが視覚的にはっきりと確認することができます。 その結果、顧客のプロセスでの信頼性とパフォーマンスが向上し、 原材料やエネルギーの有効利用が促進されます。

 

バルメットのチーム間での連携が活発になり、 スキルやナレッジが共有されます。また、製品、パーツ、 プロジェクトの関連情報がデジタルで一元管理されることから、 簡単かつ安全にリアルタイムでアクセスできるようになります。 さらに、ビッグデータ分析、企業内検索、 プログラム管理などのアプリケーションを活用することで、 レガシーデータを効率的に再利用できるため、 既存のコンポーネントやパーツの開発に本来不要なコストを割くこ ともなくなります。

 

「当社ではコラボレーションと生産性を改善するために、 ダッソー・システムズの『シングル・ソース・フォー・スピード』 を導入しています」と、バルメットの PLM およびカスタマーソリューション担当取締役である Sampo Vörgren 氏は述べています。「当社の長期的なビジョンには、CO2の排出 量、エネルギーと水の消費量を削減する生産設備や、 インダストリアル IoT や拡張現実を活用できる生産設備のためのソリューション開発が含 まれます。デジタルプラットフォームにより、 適切なソリューションの提案や適切な製品ポートフォリオの管理が 可能になると、 当社がプロセスとイノベーションの卓越性を一層発揮できるだけで なく、 お客様の持続可能なものづくりにも一層貢献できるでしょう」

 

「産業機械関連企業の多くは、伝統的に、別々のシステムで設計、 部品製造、工場運営を行ってきました」と、ダッソー・ システムズの産業機械業界担当バイス・ プレジデントであるフィリップ・バーティソルは述べています。「 3DEXPERIENCE プラットフォームは、 バルメットの断片化された環境を一元化されたデジタル環境に転換 し、リアルタイムな結果の取得を可能にします。 仮想環境内では必要な情報がデジタルで定義されるので、 高性能装置を円滑かつ迅速に製造、管理、保守するとともに、 要件から製造までのトレーサビリティーを徹底していただけます」

 

詳しくはこちら:
ダッソー・システムズの産業機械業界向けインダストリー・ ソリューション・エクスペリエンスhttps://www.3ds.com/ja/industries/industrial-equipment/

 

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・ モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
http://www.3ds.com/ja           

 

ダッソー・システムズとつながるソーシャル・アカウント
Twitter Facebook LinkedIn YouTube

 

(以上)

 

ダッソー・システムズについて

ダッソー・システムズは、3DEXPERIENCEカンパニーと して、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、 持続可能なイノベーションを提唱します。 世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、 保守に変革をもたらしています。ダッソー・ システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・ イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、 バーチャル世界の可能性を押し広げます。ダッソー・システムズ・ グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の約22万社のお 客様に価値を提供しています。より詳細な情報は、www.3ds.com (英語)、www.3ds.com/ja (日本語)をご参照ください。

 

3DEXPERIENCE、Compassロゴ、3DSロゴ、C ATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、 SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、 3D VIA、BIOVIA、NETVIBESおよび3DEXCITE はアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・ システムズまたはその子会社の登録商標です。

 

報道関係者お問合せ先
ダッソー・システムズ株式会社
広報: 佐藤有喜子
E-mail: yukiko.sato@3ds.com
TEL: 03-4321-3841または03-4321-3506 (マーケティング代表)

 

ダッソー・システムズ株式会社広報代理
ホフマンジャパン株式会社
担当: 太田 / 上田 / 高濱
E-mail: 3DS_PR_JP@hoffman.com
TEL: 03-5159-5750
FAX: 03-5159-2166


BIMレベル3が可能にする エンドツーエンド・コラボレーション ~第一回

$
0
0

WS000526

サマリー

製造業では何十年も前から工業化技術が一般化しています。今、建築・建設業界では、設計、施工管理、持続可能性の向上、保守・メンテンスの最適化、コストの削減、安全性の向上などを目的に、計画、設計、製造、施工の改善に役立つ、工業化手法を活用した建築生産方式を採用する動きが広がっています。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入が進むにつれ、企業はBLM(ビルディング・ライフサイクル・マネジメント)システムを実装し、さらなるメリットを得られます。BIMレベル3に到達することで、PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)と製造業のベストプラクティスに基づいた、効率性の高い拡張可能な協業モデルを実現します。

ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームのアプリケーションは、統合された拡張可能な協業プロセスであり、生産性の高いワークフローを実現するために計画、設計、製造、施工のすべてを一つにまとめることができます。

ホワイトペーパー全文をダウンロード

はじめに

設計・施工工程では、連続しないデータ交換や効率の低い慣例が、無駄や手戻りの原因になっています。その結果、生産性が低く、リスクが高く、利益も低い状態なっています。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)によって、プロジェクトメンバーが協業し、効率を高める技術が拡がり始めています。それぞれのBIM成熟度(レベル0から3)で得られるメリットは、大きくなっていて、最も高度なBIMレベル3は、建設データがファイルベースの単独システム内に存在するのではなく、プロジェクトメンバー全員に対して「トランザクションが可能になっている」状態になります。設計、建設、メンテナンスのために、効率を高めて、無駄を削減できるよう設計された拡張可能なエンドツーエンドの協業プロセスがBIMレベル3です。

世界の大半の国でGDPの大部分を占めている建設業にとって、製造業から効率的な慣例を学ぶことで得られるものは多々あります。製造業では、数十年前からプロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)システムの改良を続けており、組織的にコストを削減し、持続可能性を改善し、価値を最大限に高める拡張可能な協業システムを発展させてきました。ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、航空宇宙、産業機械、自動車業界などの製造業で幅広く採用されています。3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、BIMの価値を解き放つために設計された世界トップクラスのPLMアプリケーションをベースにしています。

BIMのデータとPLMの機能やプロセスを組み合わせることで、建設プロジェクトを予測し、施主が得る建築物の長期的な価値、そして、プロジェクトメンバーのメリットを向上させる「BLM(ビルディング・ライフサイクル・マネジメント)」が誕生しました。3Dエクスペリエンス・プラットフォームのBLMソリューションは、建築・建設業界におけるコラボレーションを強化し、成果を高めます。ダッソー・システムズは、コラボレーションによる3Dテクノロジーの分野で世界をリードする企業として、建築・建築プロセスにおける無駄やコストの削減、持続可能性の向上、更なる価値の実現を目指し、BIMレベル3の拡張可能な協業モデル、PLMの原理に関する普遍的な理解を推奨しています。

ホワイトペーパー全文をダウンロード

~第二回へつづく

【ビッグデータから大きな利益をあげる】プラットフォームで生成されたデータが新たな収入源を生み出す

$
0
0

プラットフォームは多くの情報源からデータを収集するため、プラットフォームを提供する企業やメンバー企業にはさまざまなメリットがあります。プラットフォームで生成されるデータにより、プラットフォームを提供する側の企業は賢い経営判断が可能になり、一方でメンバー企業は新たな市場を開拓できます。プラットフォームを提供する側が自社でデータを分析するにしても、他社の分析用に販売するにしても、そこで生成されるデータが新たな収入源となります。 著者: Charles Wallace

 

米国イリノイ州に本社を置くディア・アンド・カンパニー社は、John Deereブランドの農業用トラクターに象徴されるさまざまな重機を展開するメーカーです。年間売上高2,600万ドルのほとんどを、農場や建設会社に販売・リースする昔ながらのやり方で稼ぎ出しています。

 

伝統的な手法で経営されてきた同社はそれでも、2013年にmyjohndeere.comというデジタル・プラットフォームを立ち上げ、農場経営者たちとの直接的な結びつきを構築しました。予備部品を提供するなど、当初はJohn Deereブランドの農業用機械の所有者がさまざまなサービスを利用できるようにするために立ち上げられたmyjohndeere.comは、同社にもう一つの潜在的な利益の宝庫、すなわちビッグデータを提供しています。
たとえばディア・アンド・カンパニー社は、インターネットに接続できるセンサーを自社のトラクターに搭載し、燃費などの農場経営者に役立つさまざまな情報を記録・送信できるようにしています。ディア・アンド・カンパニー社はフィールド・コネクトと呼ばれる監視装置も販売しています。この装置は土壌の水分や気温、風速、降水量に関するデータを収集します。センサーから送信されたデータはその後、農場経営者がプラットフォームで利用できるようになります。

 

「以前はこのようなデータは使えませんでした」と語るのは、米国ニューハンプシャー州のダートマス大学工学系大学院(Thayer School of Engineering)で教鞭を執るGeoffrey G. Parker博士です。ディア・アンド・カンパニー社のプラットフォームを調査したことのある同博士は、『プラットフォーム革命:ネットワーク化された市場は経済をどのように変え、どのように有効利用できるのか(Platform Revolution:How Networked Markets Are Transforming the Economy and How to Make Them Work for You)』の共著者でもあります。Parker博士は「トラクターのことを、データを収集する火星探査車だと思ってください」と説明します。

 

Parker博士によると、農業データの主な用途は、個人の農場経営者がそれぞれの農業の生産性を高められるようにすることです。ただし、農業関連企業はこうしたデータを使用して投資戦略を練ることができるため、農業データはそれ自体が貴重な商品なのです。Parker博士は次のように語ります。「ディア・アンド・カンパニー社が十分な数の農場を対象にしてデータを集計し、そのデータストリームを販売すれば、来年の農業生産高の見通しがどうなるのかが非常に良くわかるようになります。つまり、同社にとっては財務的なメリットが大きいのです」

 

 “他の当事者と顧客データを共有できるというのは、プラットフォームがもたらすメリットの一部です。データを集めている企業は、そうしたデータが自分たちよりも他のパートナー企業にとってより価値があることにすぐに気が付きます”

MICHAEL BILTZ氏
アクセンチュア・テクノロジーラボマネージング・ディレクター

 

処理して分析する

上記のディア・アンド・カンパニー社の例が示しているように、しっかりしたビジネスモデルと数十年の歴史を持つ企業が、現在では自社の製品やサービスを展示するためのショールームとしてだけでなく、ユーザーに関する詳細なデータを収集する情報源としてプラットフォームを使用する可能性があります。モノのインターネット(IoT)を介して収集され、人工知能(AI)のアルゴリズムによって分析されるデータは、それ自体が貴重な、ビジネスの本質を見極める情報源になります。

 

米国カリフォルニア州のアクセンチュア・テクノロジーラボのマネージング・ディレクター、Michael Biltz氏は次のように語ります。「他の当事者と顧客データを共有できるというのは、プラットフォームがもたらすメリットの一部です。データを集めている企業は、そうしたデータが自分たちよりも他のパートナー企業にとってより価値があることにすぐに気が付きます」

 

Biltz氏が引き合いに出すのは、病気、過去に行われた検査、治療に使われた薬などに関する情報が記録された病院の電子カルテのデータを収集する医療関連企業の例です。

 

そうしたデータは病院にとっては潜在的に価値があるものですが、たとえば異なる薬の影響に関する調査を実施したり、臨床試験を実施したり、医療のトレンドを把握しようとしたりしている製薬会社にとっては、さらに価値があります。

 

Biltz氏は次のように語ります。「新しいサービスはどれも、より多くのデータを提供してくれるでしょう。そして多くのデータを持てば持つほど、実際に何が起こっているのかをより適切に把握できるようになり、全く新しいサービスを作り出すことが可能になるでしょう」

 

前出の『プラットフォーム革命』の共著者であり、シンガポールでプラットフォーム・コンサルティング業を営むSangeet Paul Choudary氏が引き合いに出すのはクライアントの大手銀行です。この銀行は、住宅購入者が家を購入する際に必要になるプロセスを支援するための不動産プラットフォームを立ち上げました。このプラットフォームでは、購入物件一覧と、物件の近くにある学校や近隣地区に関する情報を比較できます。この銀行では、ウェブサイトから集めたデータを使用して住宅ローンのターゲットを家を購入する夫婦に絞り込むことができました。

 

Choudary氏は、鉱業でもデジタル・プラットフォームが使われていると説明します。鉱山用車両に設置されたセンサーからのデータを特定の鉱山から採取された鉱物資源探査データと統合することで、そのデータを他の企業と共有できるようになります。「他社がまだ提供していない分野をカバーできる一連のデータを探し出すのが狙いです。これは、鉱業会社が多面的なプラットフォームを目指す一つの方法です」と語るChoudary氏が引き合いに出すのは、ユーザーや産出会社で構成される二つ以上のグループが集まって情報交換するプラットフォームです。

 

ビジネスチャンス

多くの企業が、データを収集して分析するプロセスを探し出し、より多くの収益を得られる可能性があります。その場合、データを収集する企業は一歩前に踏み出し、分析サービスを提供するかもしれません。

 

英国ギルフォードのサリー・ビジネス・スクールでサリー大学デジタル・エコノミー・センター共同ディレクターを務めるAnnabelle Gawer氏は次のように語ります。「プラットフォームでつながる能力を高め、データ分析能力を高めることで、いずれはこの二つの能力を融合させて価値を創出する適切なビジネスモデルを見つける企業が出てくるでしょう」

 

KPMGコンサルティングのイノベーション・エンタープライズ・ソリューション担当プリンシパルとしてアトランタやその近郊で活動するPeter Evans氏は、デジタル・プラットフォームは、データを分析するだけでなく分析したことを学習して分析結果を継続的に改善する非常に高度なアルゴリズム、つまりAIのメリットを享受するのに特に有利な位置に付けていると語ります。たとえば、中国の大手プラットフォーム企業はAI技術、特に「機械学習」テクノロジーに重点的に投資しています。

 

Evans氏は次のように語ります。「彼らのビジネスモデルは特に、データの収集や情報交換の促進を対象としています。機械学習には、プールされているビッグデータと、動作をより強化してデータを掘り下げ、本質を見極められる能力が求められます。私は、非常に多くのプラットフォームが、他の企業よりも素早く人工知能へと自然に引き寄せられると考えています」◆

著者: Charles Wallace

【特集/10.20「SCSK DELIMA モノづくりフォーラム」開催決定!】 特別対談:3D EXPERIENCEが実現するモノづくりのイノベーション

$
0
0

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

(左より) 藤井 宏樹 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA事業部 ディレクター、伊神 也寸志 ●SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 中部プラットフォーム事業本部 営業第一部 副部長、米田 尚登 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA エバンジェリスト

 


日本の製造業のIT化支援に貢献するSCSKは、2017年10月20日に「SCSK DELMIA モノづくりフォーラム」を開催します。3DEXPERIENCEによって強化された「DELMIA」が日本のモノづくりにもたらす製造のデジタル変革とイノベーションについて、当日登壇されるSCSKの伊神 也寸志さん、ダッソー・システムズ DELMIAブランドの藤井 宏樹、DELMIAエバンジェリストの米田 尚登から、プレ・セッショントークをお届けします。


 

<プロフィール>

伊神 也寸志 ●SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 中部プラットフォーム事業本部 営業第一部 副部長。入社以来、製造業向けにエンジニアリング系のソリューションの提案、販売支援に従事。現在は、中部地区の自動車メーカーの顧客を中心に、ダッソー・システムズ「DELMIA」をはじめとした製品・ソリューションの販売、サポート、システムの提案業務を担当。

 

藤井 宏樹 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA事業部 ディレクター。製造業のお客様の業務改革や課題解決をITの立場から支援を経験。現在は、3DEXPERIENCEプラットフォームの製造領域を担当し、バーチャルの世界とリアルの世界の橋渡しをするDELMIAブランドの日本のリーダーを務める。

 

米田 尚登 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA エバンジェリスト。日本OPC協議会 (OPC foundation Japan council)  技術部会長。IAF(Industrial Automation Forum)運営委員長。
株式会社アマダをはじめとした産業オートメーション分野企業で産業機械の制御工学を中心に研究・企画・開発職に携わり、IIoT回りの基礎的な知見を確保。2017年2月からDELMIAエバンジェリストに就任。

 

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

 

藤井 SCSK様には、弊社ソリューションの販売パートナーとして、いつもお力添えいただいています。10月20 日には「DELMIA」のブランド名を冠した「SCSK DELMIA モノづくりフォーラム」を企画されていますが、今回のフォーラムを企画した背景についてお聞かせください。

 

 

伊神 これまでは「DELMIA」のユーザーを対象に最新の技術情報や地域のお客様の事例を紹介するユーザー会やセミナーを行っていました。しかし、IoTの活用や自動運転技術の実用化など、製造業を取り巻く環境が急速に変化してくる中で、生産工程のイノベーションや効率化を促進する3DEXPERIENCEについて一度詳しくご説明する場が必要と思い、今回のフォーラムを企画した次第です。

 

藤井 ありがとうございます。確かにここ数年、第4次産業革命という大きな動きがあり、製造業のビジネス変革が話題になったり、IoT関連ビジネスが活発になったりしています。。こうした変化は、お客様のほうでも敏感に感じ取られているのでしょうか。

 

伊神 製品のサイクルが短くなり、スピード感をもって製品を提供しなければならないという命題がある中で、業務の細分化から組織横断的な仕事が求められるようになっています。今までのような個々の仕事を効率化するツールではなく、業務を軸としたプラットフォームの必要性を強く感じます。

 

藤井 海外の取り組みと比較すると、グローバルと日本の動きには、まだまだ、温度差があると感じています。また、製造のプラットフォームの必要性を考えると、ITだけではなくて、生産ラインの制御も含めたモデル化が必要になってきます。ダッソー・システムズでも、その幅広い知見をお持ちの米田さんをエバンジェリストとして迎え入れ、こらからの時代に備えています。

 

 

米田 今訪れているIoTの波の本質は、「全体最適」であり「分散と集中」の文化です。一方、日本のモノづくりは、「局所最適」の文化で支えられてきたのですね。日本人特有の摺り合わせの文化の中で、自部門の前・後工程を摺り合わせることで属人的ながらも高いテクノロジーが生まれ、カイゼンと摺り合わせで均等にバランスを取るという概念から「QCD(Quality,Cost,Delivery)」のキーワードが生まれてきました。

 

藤井 なるほど。それで、日本でのIT活用が業務効率化に集中するのに対し、欧米勢はデジタル技術を活用して上手にビジネス変革していけるわけですね。

 

伊神 日本のお客様は1つのツールの機能を充分に使って自部門の業務を効率化するということには非常に長けていますが、全社的な連携を図るシステム化は、比較的受け入れにくい風土があると感じています。今、日本の製造業に必要なものは、「全体最適」視野から業務を改革する3DEXPERIENCEプラットフォームなのではないかと強く感じます。

 

~ 次回へ続く~

 

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

【特集/10.20「SCSK DELIMA モノづくりフォーラム」開催決定!】 特別対談:3D EXPERIENCEが実現するモノづくりのイノベーション

$
0
0

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

(左より) 藤井 宏樹 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA事業部 ディレクター、伊神 也寸志 ●SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 中部プラットフォーム事業本部 営業第一部 副部長、米田 尚登 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA エバンジェリスト

 


日本の製造業のIT化支援に貢献するSCSKは、2017年10月20日に「SCSK DELMIA モノづくりフォーラム」を開催します。3DEXPERIENCEによって強化された「DELMIA」が日本のモノづくりにもたらす製造のデジタル変革とイノベーションについて、当日登壇されるSCSKの伊神 也寸志さん、ダッソー・システムズ DELMIAブランドの藤井 宏樹、DELMIAエバンジェリストの米田 尚登から、プレ・セッショントークをお届けします。


 

<プロフィール>

伊神 也寸志 ●SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 中部プラットフォーム事業本部 営業第一部 副部長。入社以来、製造業向けにエンジニアリング系のソリューションの提案、販売支援に従事。現在は、中部地区の自動車メーカーの顧客を中心に、ダッソー・システムズ「DELMIA」をはじめとした製品・ソリューションの販売、サポート、システムの提案業務を担当。

 

藤井 宏樹 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA事業部 ディレクター。製造業のお客様の業務改革や課題解決をITの立場から支援を経験。現在は、3DEXPERIENCEプラットフォームの製造領域を担当し、バーチャルの世界とリアルの世界の橋渡しをするDELMIAブランドの日本のリーダーを務める。

 

米田 尚登 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA エバンジェリスト。日本OPC協議会 (OPC foundation Japan council)  技術部会長。IAF(Industrial Automation Forum)運営委員長。
株式会社アマダをはじめとした産業オートメーション分野企業で産業機械の制御工学を中心に研究・企画・開発職に携わり、IIoT回りの基礎的な知見を確保。2017年2月からDELMIAエバンジェリストに就任。

 

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

 

藤井 DELMIAブランドは、デジタル・マニュファクチャリングの領域から、「Apriso」「Quintiq」「Ortems」といった製品を統合しながらソリューションを拡充し、製造領域のオペレーションを対象に、計画、実行、最適化をするソリューションを提供できるようになりました。

 

米田 「全体最適」を図るためには、オブジェクト指向が求められます。欧米はトップダウン型で全体の目的を定義した上で、プラントを作ります。これは、企画から開発、設計、製造、サービスまでを一貫してつなぐDigital Continuity(デジタルデータの連続性)の仕組みと同時に、事業環境や市場動向に左右される経営側の意思判断とのコネクションが求められるからで、オブジェクト指向により、概念モデル(Class)と実体(Instance)を利用して事業全体の情報を共有し利活用が可能になります。

 

伊神 既に「部分最適」化された日本の企業の中でこれから先のソリューションを考えるには、経営的視点と製造・生産技術の両方の知見を持ち、それを統合する人材なり仕組みが求められていますね。

 

藤井 実世界から得られたデータを分析し付加価値を与え、その結果を再び実世界にフィードバックする「サイバーフィジカルシステム(CPS)」のモデルは、ITから設備までの幅広い領域を熟知していないと理解できません。しかし、なかなかそういった人材はいませんからね。

 

 

米田 特に「局所最適」でモノづくりをしてきた日本人は、フィジカルをサイバーにする作業が非常に苦手ですね。実世界は無限大の情報を持ちますから、それを利用する相手の目的ごとに情報の表し方を変えていく作業が必要ですが、それが非常に苦手であることを経験しています。。

 

伊神 それぞれのシステムの接続点に、データ交換のためのテンプレートが必要となってきますね。

 

米田 そうしたサイバーとフィジカルのゲートウェイの役割を果たすのが、標準規格です。「OPC UA」 は、工場やプロセス制御装置から大規模な上位情報系システムへの情報転送をするために設計されたオブジェクト指向の情報通信規格であって、OS非依存、セキュリティー強化に加えてセンサーなどのチップレベルからERPなどのメインフレームまでの実装スケーラビリティを確保し、そしてこれらの機能を満たしている事を検証する認証業務も行っています。この機能は工作機械、射出成形機械、梱包機械などの標準化団体とコラボレーションする事により「装置同士をつなげば伝わる」世界を実現しています。

 

藤井 競争領域と協調領域をしっかり区分し企業連携が必要と言われだしましたが、日本においてはあまり進んできませんでした。このような全体最適を目指す方向性が結果として、各社のものづくりの強化にもつながるのだと思います。そしてこの時に、国際標準規格を積極的に活用することも重要なことです。

 

米田 3D EXPERIENCEプラットフォームは、2012年に発表した時から「全体最適化」の視点から標準化とマルチベンダ化に取り組まれてきました。標準化されたCPSとして機能することによって、製造KPIも経営KPIも一元化され、本来向かうべき競争戦略への投資が実現されます。AprisoにおいてはKPIの国際標準規格ISO22400に準拠することによって、テンプレート化し、安価に短時間に実装、利用が可能になります。

 

~ 次回へ続く~

 

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

<バックナンバー>
<第1回> 特別対談:3D EXPERIENCEが実現するモノづくりのイノベーション

【特集/10.20「SCSK DELIMA モノづくりフォーラム」開催決定!】 特別対談:3D EXPERIENCEが実現するモノづくりのイノベーション

$
0
0

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

(左より) 藤井 宏樹 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA事業部 ディレクター、伊神 也寸志 ●SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 中部プラットフォーム事業本部 営業第一部 副部長、米田 尚登 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA エバンジェリスト

 


日本の製造業のIT化支援に貢献するSCSKは、2017年10月20日に「SCSK DELMIA モノづくりフォーラム」を開催します。3DEXPERIENCEによって強化された「DELMIA」が日本のモノづくりにもたらす製造のデジタル変革とイノベーションについて、当日登壇されるSCSKの伊神 也寸志さん、ダッソー・システムズ DELMIAブランドの藤井 宏樹、DELMIAエバンジェリストの米田 尚登から、プレ・セッショントークをお届けします。


 

<プロフィール>

伊神 也寸志 ●SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 中部プラットフォーム事業本部 営業第一部 副部長。入社以来、製造業向けにエンジニアリング系のソリューションの提案、販売支援に従事。現在は、中部地区の自動車メーカーの顧客を中心に、ダッソー・システムズ「DELMIA」をはじめとした製品・ソリューションの販売、サポート、システムの提案業務を担当。

 

藤井 宏樹 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA事業部 ディレクター。製造業のお客様の業務改革や課題解決をITの立場から支援を経験。現在は、3DEXPERIENCEプラットフォームの製造領域を担当し、バーチャルの世界とリアルの世界の橋渡しをするDELMIAブランドの日本のリーダーを務める。

 

米田 尚登 ●ダッソー・システムズ株式会社 DELMIA エバンジェリスト。日本OPC協議会 (OPC foundation Japan council)  技術部会長。IAF(Industrial Automation Forum)運営委員長。
株式会社アマダをはじめとした産業オートメーション分野企業で産業機械の制御工学を中心に研究・企画・開発職に携わり、IIoT回りの基礎的な知見を確保。2017年2月からDELMIAエバンジェリストに就任。

 

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

 

藤井 新たにDELMIAブランドに統合された「Apriso」は、サイバーフィジカルシステム(CPS)の製造KPIと経営KPIを相互に連携し、「全体最適」視野から製造現場を管理する製造オペレーション管理システム (MOM: Manufacturing Operations Management) として機能します。

 

米田 モノの動き、倉庫の管理から流通までの全データを「Apriso」で可視化できるので、製造現場と経営とのゲートウェイになりますね。ISO22400にも準拠していますのでテンプレート化も行え、コストやリードタイムを抑えながら安心してMESを実装できます。日本の場合は一歩進めて、2・3次サプライヤーを含めてサプライチェーンを統合し、OEMメーカーのリードタイムを短縮化することを提案します。

 

 

伊神 「DELMIA」というとデジタル・マニュファクチャリングというイメージが強いのですが、実行系のMESやMOMの領域をもカバーするしっかりしたパフォーマンスを実現されています。SCSKでも製造系システムをつくっている部隊がMOM(生産管理系)のテンプレートを作って、短期間でシステム導入を実現しております。従来、製造系のシステムは、フルスクラッチで作り上げるイメージがありましたが、「Apriso」は、短期間で構築できるシステムであるため、非常に期待できるシステムであると思います。

 

藤井 これまでの話をまとめますと、市場の変化と技術の変化の中で、日本は「局所最適」に陥ったままでいる。しかし、これから確実にビジネスモデルが変わり、生産の仕方も変わっていきます。これからのお客様のビジネス変革を、うまく橋渡ししていくことが私たちの課題ですね。

 

米田 第4次産業革命のコアがCPSだとすると、自動化をコアとする第3次産業革命で多くの企業が淘汰されるのを経験された方もいらっしゃると思います。すべてのデジタルリソースがつながることは、製造設備の投資計画やサプライチェーンにも大きなインパクトを与えます。これは、モノづくりの仕組みが根本から変わっていくことを意味します。

 

 

伊神 実際、世の中は市販車ベースで自動運転が行われるまで進化し、今回のフォーラムでは慶應義塾大学 大前学博士の基調講演を予定しています。時代が変化していく中で、アクティブな業務改革が求められていることへの“気づき”の場になれば良いなと考えます。

 

藤井 その“気づき”を、SCSKとダッソー・システムズの強力なコラボレーションが支援します。3D EXPERIENCEプラットフォームによって強化された「DELMIA」は、サプライチェーンから現場作業まで、最適化されたオペレーションを実行する製造のためのプラットフォームになります。

そして、多くのお客様が生き残りをかけて挑戦するモノづくり環境の変革をトータルにサポートします。。

 

伊神 「SCSK DELMIA モノづくりフォーラム」では、これまでの業務延長とは違った次元でのモノづくりを体感いただけると思います。多くの方のご来場をお待ちしています。

 

 

>>SCSK DELIMA モノづくりフォーラムの詳細・お申込みはこちら<<

 

<バックナンバー>
<第1回> 特別対談:3D EXPERIENCEが実現するモノづくりのイノベーション
<第2回> 特別対談:3D EXPERIENCEが実現するモノづくりのイノベーション

Viewing all 1439 articles
Browse latest View live